【変わるインバウンド】バス128台が集結!中国からクルーズ船で5000人がやってきた ツアーの行き先は 福岡
こちらは中国からやってきたクルーズ船です。中国の新型コロナの水際対策が緩和され、福岡にも観光客が戻りつつあります。従来の買い物に加え、自然を満喫するなど旅行のスタイルは多様化しています。
19日、博多港に寄港した大型のクルーズ船。
■阿部まみフィールドキャスター
「いま、中国からのクルーズ船が到着しました。続々と人が降りてきます。」
やってきたのはおよそ5000人の観光客です。中国の旅行会社が企画し、大手企業のリーダーなどが参加しました。
■阿部フィールドキャスター
「駐車場を埋め尽くすほどの多くの観光バスが並んでいます。あちらのバスは大濠公園に向かうということです。」
用意されたバスの数は128台です。福岡での滞在は夜9時までのわずか半日、志賀島や油山などを分散して巡ります。
目的地の一つは、福岡市東区の免税店です。
■財津ひろみフィールドキャスター
「東区のアイランドアイです。たくさんの大型バスが止まり、続々と目の前の免税店にお客さんが入って行きます。」
買った物を見せてもらいました。
■観光客
「日本のナットウキナーゼです。健康にとてもいいと聞いたので買いました。」
この免税店によりますと、家電や薬は引き続き人気とのことですが、消費額はコロナ前と比べ3分の1程度です。中国では景気の先行きの不透明感から節約志向が強まっているといいます。
■FBジャパン・王ウセイさん
「何のために日本に来るか少し変わった。自然を楽しむのがメインになっている。」
旅行客が向かう先は。ツアーに同行しました。向かったのは福岡市早良区の百道浜でした。周囲を散策したり、写真を撮ったりと思い思いに楽しんでいました。
■観光客
「来たばかりですが、とてもきれいで気持ちいいですね。」
17日に日本政府観光局が発表したデータによりますと、3月に日本を訪れた外国人観光客の数はおよそ308万人で、月単位としては初めて300万人を突破しました。
ただ、中国からの観光客はコロナ禍前の2019年に比べ、7割程度にとどまっています。
観光局は「日本と中国を結ぶ飛行機やクルーズ船の数が不足し伸び悩んでいるものの、日本への旅行意欲は落ちていない」と分析しています。
福岡市も中国からの観光客を積極的に取り込みたい考えです。
■福岡市 港湾企画課・黒瀬圭さん
「福岡市は第3次産業が9割を占める都市ですので、人との交流が増えるのが(経済)効果が大きい。油山の観光施設であったり、マリンワールドだったり、櫛田神社であったり、福岡の特徴的な観光資源に行っている。そのあたりがコロナ前と違う。少しでもいろんな場所を楽しんでもらえれば。」
旅行のスタイルが多様化するなか、福岡の街の魅力をどうアピールしていくかが旅行客を取り込むカギとなりそうです。