「いい香り」117年続く老舗でこの時期だけの「寒餅」 地元の高校生が餅作りをお手伝い
北九州市門司区で117年続く老舗の餅店です。この時期だけ作っている餅があります。
■阿部まみアナウンサー
「いい香りがします。こちらでは寒餅(かんもち)作りが行われています。」
北九州市門司区で117年続く、老舗の「高石餅店」です。正月から3月上旬にかけて寒餅を作っています。普段は毎週土曜日のみの営業ですが、「大寒(だいかん)」の20日は特別に店を開けました。
昔から、大寒の頃に作ったものは腐りにくく長持ちするということから、寒についた餅を食べると1年粘り強く健康に暮らせるといわれています。
■買い物客
「寒餅を買いました。大寒なので。一年、健康でいたいと思って。」
「昔の風習は何かの意味があっての風習だから、それを大事に。」
この日は、通常の倍の300個の寒餅を作りました。
■阿部アナウンサー
「お餅がフワフワです。米の甘み、豆の香ばしさを存分に感じます。」
地元の高校生もインターンとして店を手伝いました。
■4代目店主・清藤勝代さん(73)
「この中に入るように入れてね。」
店では、若い人にも寒餅の文化を伝えていきたいと、定期的に高校生を受け入れています。
■高校1年・空閑(くが)琴音さん
「こういう文化があることはまったく知らなくて、びっくりしています。」
■高校1年・内山姫菜さん
「伝統ある店で働く人が高齢化でやむをえず店を閉めてしまうことがあると聞くので、そこで若い世代が率先して力になれたらいいなと。」
■清藤さん
「日本の文化ですよね、お餅は。餅屋は、季節の文化を基本にしていますので、次の世代に渡していけるように努力していきたいと思います。」
寒さがやわらいだ大寒の20日。しかし来週には、福岡県に再び寒波が入ってくる見込みです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年1月20日午後5時すぎ放送