【就任初日】「トランプ効果」の場所も 輸入への影響は 動物園では似ていると話題の鳥
日本時間の21日、ドナルド・トランプ氏が、2度目となるアメリカ大統領に就任しました。「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ大統領の行動や発言が、福岡でも注目されています。
21日、北九州市小倉北区の人形店には「話題の顔」がずらりと勢揃いしました。
■川崎直人記者
「こちらの羽子板には、トランプ大統領が描かれています。隣には石破首相。日米の顔が羽子板で共演しています。」
日本時間の21日、トランプ氏が第47代アメリカ大統領に就任しました。歴史的接戦とも言われた去年の大統領選を制したことなどから、羽子板には「混戦のすえに」というタイトルがついています。
トランプ氏は、78歳7か月で就任した歴代最高齢のアメリカ大統領となりました。
■トランプ新大統領
「私たちは勇敢に立ち向かい、誇りを持って生き、大胆に夢を見ます。立ちはだかるものは何もありません。私たちはアメリカ人だからです。未来は私たちのものであり、黄金時代は始まったばかりです。」
大統領就任後、トランプ氏は早速、国際的な温暖化対策を定めた「パリ協定からの離脱」など、多くの大統領令に次々と署名しました。また、国境を接するカナダとメキシコからの輸入品に対し、2月1日から25%の関税を課すことを検討していると明らかにしています。
こちらは、福岡市城南区にあるクラフトビールの製造所です。
■ブルーマスター 代表取締役・加藤秀則さん
「ビールの製造機器、それからビールの原材料は、ほぼアメリカから直輸入してますので、非常に影響が心配されます。」
ここでは、5種類のクラフトビールを自家製で仕込んでいます。しかし近年は、為替の影響などでモルトやホップなどビールのほとんどの原料の仕入れ価格が1.5倍となり、頭を抱える状況が続いています。
トランプ大統領の就任ですぐに為替に影響が出る可能性は想定していないとしつつも、輸入を取り巻く状況がさらに厳しくなるのではとみています。
■加藤さん
「前回のトランプ政権の時には、 ドル安に誘導していく政策も見受けられたので、今回もそういうふうになっていくのかもしれないが、今、グローバル化で世界中が巡り巡っていますので、影響が少しずつ出ていって、 最終的には自分たちの負担が今後も増えていく可能性もあるかなとは思います。」
その一方で、“トランプ効果”が現れている場所もあります。
■阿部まみアナウンサー
「トランプ大統領の就任と同時に、こちらではトランプ氏の人間性を描く映画が公開されています。」
17日に公開されたハリウッド映画「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」です。もともとは気弱な性格だったトランプ青年が、悪名高い弁護士と出会い、トップへと成り上がる道のりが描かれています。
福岡市の映画館にはトランプ氏の就任を受けて、見に来たという人の姿がありました。
■見に来た人
「キャラクター的にトランプさんはとても興味のある方なので、就任ということもあり、ぜひ映画を見てみたいと思いました。」
■キノシネマ天神・木下裕一 支配人
「ほかの作品と比べると、倍くらいのお客様は来ていただいていますね。若い方も関心が高くて、土日に来た半分くらいが若い方だったりとか、20代・30代が多く来ていただいた。」
作品は1月末まで上映予定ですが、人気に応じて2月、3月も検討するとしています。
トランプ氏に関して、福岡市動物園で話題になっていることがあります。
■吉村史織アナウンサー
「トランプ大統領にそっくりな鳥がいるということで、あちら、金色でふさふさの頭がそっくりです。」
黄色いふさふさの頭に、体には赤色の毛。さらに、闘争心にあふれた目が、どこかトランプ氏に似ていませんか?
■来園者
「トランプ大統領。髪の毛の色。」
「めっちゃ似ている。髪形だけ見ると。」
似ていると話題になっているのは「キンケイ」というキジの仲間です。
■飼育担当・内山由梨香さん
「日中はエサを探して動き回っているか、砂浴びをしているか。夕方になると寝てしまうので、あまり動かなくなります。」
ちなみに攻撃的な性格ではないそうです。
トランプ氏の大統領就任で今後どう変わっていくのか。その動向が注目されています。