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昔は盛んだった「企業の運動会」再び注目 「インスタを交換しました」若手の反応は? 福岡

2024年12月9日 19:24
昔は盛んだった「企業の運動会」再び注目 「インスタを交換しました」若手の反応は? 福岡

こちらは、福岡市で行われた「企業の運動会」の様子です。職場でのコミュニケーションが少なくなったと言われますが、コロナ禍を経て再び企業の運動会が注目されています。

ムカデ競争に夢中になる大人は、年代がバラバラのチーム編成です。玉入れのかごは大人になっても遠く、勝てばチーム全員で喜び、誰もが本気になります。

■子ども
「がんばれ~。」

■小学4年生
「大人たちも頑張っているな。結構、疲れとった。」

福岡市博多区の体育館で7日に行われた運動会。参加したのは、福岡空港で働いている24の企業のおよそ250人です。

■スターフライヤー・いいさこさん
「スターフライヤーでオペレーションの管理をしています。」

■西鉄エアサービス・ちかさん
「お客様のお荷物を預かったり、搭乗口で搭乗業務をしたり。」

■JALスカイ九州・浜本さん
「事務職で総務です。ANAさんとも仲良くしながらやっています。」

航空会社や警備会社など、福岡空港では様々な企業に所属する人たちが働いています。同じ空港にいても、業務中は企業同士の関わりがほとんどありません。交流の場を設けて空港全体の一体感を高めようと、去年から年に1度、運動会を開くことにしました。

■JALUXエアサポート・はやしださん
「何の仕事しているか分からないと扉を開けられないので、本当にいい機会です。」

■運動会を主催 福岡国際空港・川上哲平 総務部長
「お客様から見たら、空港のスタッフというのは変わりませんし、気持ちを一つにしてサービスするのが大事だと思っています。」

業務と並行しながら、運動会の企画や設営をするのはかなりの負担ですが、実はこの運動会、専門の業者がサポートしていました。

■運動会屋・長岡啓太ディレクター
「赤いボールを投げましょう。」

企業の運動会を企画し運営するのは、東京に本社を置く「運動会屋」の人たちです。全国の企業や組合などからの依頼は、ことしは200件以上で、徐々にコロナ前の水準に戻り、増加傾向にあるといいます。

■長岡ディレクター
「コロナ禍の2・3年があって、やっと出られるようになって、改めて新しい組織だったり会社での一体感をつくるというコミュニケーションイベントをしたいという問い合わせが増えている状況です。」

企業の運動会は、バブル崩壊までは盛んに行われていたといいます。

■1993年当時のナレーション
「社内大運動会。家族そろって参加しました。ビデオに歴史は残るというわけで負けられないと、みんな頑張りました。」

時代とともに社内のコミュニケーションのあり方が変化し、ほとんど行われなくなっていました。

■長岡ディレクター
「若手もコロナをもろに経験している世代。もっと社員の人としゃべりたいとか、もっとコミュニケーションを取りたくて何かできませんかと、声を上げる若手のいる企業もある。」

開催時間が短いことも若手から好評で、この日は午後1時30分に始まり、午後5時すぎには解散しました。

■福岡国際空港・水川さん
「普段見ることができない副社長の姿見て、かわいいなと思いました。」

■福岡国際空港・さくらぎ 副社長
「そういうつもりなかったんですけどね。こういう時にお互い楽しい話ができたらいいなと思います。」

■JALグランドサービス九州・はるゆきさん
「今までなかなかお話する機会なかったのですが、きょう参加してインスタを交換しました。職場で会ったらあいさつして仲良くできそうです。」

上司や同僚が職場とは違う一面をのぞかせる運動会。コミュニケーション不足とも言われる今、信頼関係を育む一手になりそうです。

最終更新日:2024年12月9日 19:24