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高さ4メートルの巨大な「さげもん」も 健やかな成長を願う伝統の「つるしびな」 街を彩る柳川の「さげもんめぐり」 福岡

2024年3月1日 18:10
高さ4メートルの巨大な「さげもん」も 健やかな成長を願う伝統の「つるしびな」 街を彩る柳川の「さげもんめぐり」 福岡
健やかな成長願う「さげもんめぐり」

3月3日は桃の節句です。福岡県柳川市では伝統の「さげもん」が街を彩っています。

■檜垣すみれアナウンサー
「おひな様のとなりには、足下から天井まで届く巨大なさげもんが飾られています。色鮮やかで華やかです。」

柳川伝統のつるしびな「さげもん」です。柳川市にある観光施設よかもん館には、日本一巨大なさげもんが展示されています。

その高さは4メートルと、一般的なさげもんの2倍以上の大きさで、ひとつひとつ手作りされています。

江戸時代末期頃から、柳川地方では女の子が生まれると初節句にその健やかな成長を願い、ひな壇と一緒に色とりどりのさげもんを飾って、盛大に祝うのが習わしです。町を歩けばいたるところで「さげもん」を見ることができます。

江戸時代に旧柳川藩主立花家の別邸として建てられた「御花」では、さげもんと7段飾りのひな人形を360度さまざまな角度から楽しむことができ、休日には400人から500人が訪れます。

■20代
「一つ一つかわいいし凝っているし、色味も鮮やかですごく目に引くものばかりで、すてき。」

ハトは平和に過ごせるように、また、金魚はかわいらしい女の子になるようになど、さげもんには51個の飾りがついていて、一つ一つに幸福や長生きなどの願いが込められています。

■御花 マーケティング担当・金原梨奈さん
「お子さんもおめかしして、かわいらしいお洋服を着てご来館されて、毛せんの上でさげもんに囲まれた景色を撮って楽しんでるかたが多いので、おめかししてきてくださるとうれしい。」

この「さげもんめぐり」の期間に合わせて、「御花」の向かいにある黒田屋菓子舗では、初代柳川藩主・立花宗茂公を題材にしたスイーツを味わうことができます。

立花宗茂が愛していたという兜をイメージした兜ケーキをいただきました。

■檜垣アナウンサー
「中に栗が入っていて、その栗の風味と紅茶のパウンドケーキの香りが合わさり、すごくおいしいです。」

立花宗茂公などを題材にしたスイーツやお弁当は、柳川市内の古民家カフェや醸造所などで期間限定で楽しめます。

見る人の心も彩る「さげもんめぐり」は、柳川市内各所で4月3日まで開かれています。