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【さあ、投票へ。】福岡県知事選 オーバーツーリズムが課題の「インバウンド需要」 候補者の考えは

2025年3月11日 18:13
【さあ、投票へ。】福岡県知事選 オーバーツーリズムが課題の「インバウンド需要」 候補者の考えは

3月23日投開票の福岡県知事選挙に向け、FBSでは「さあ、投票へ」をキャッチフレーズに投票率アップを目指した企画を放送します。今回のテーマは、コロナ禍を乗り越え、活気を取り戻している「インバウンド」の光と影です。

8日、九州最大の歓楽街、福岡市・中洲の屋台を訪ねると、多くの観光客で満席の状態が続いていました。

■韓国からの観光客
「福岡、焼きめんたい、スゲえな。」

営業時間の短縮を余儀なくされたコロナ禍を乗り越え、活気を取り戻しています。現在は、コロナ禍前と比べても、客は2割から3割ほど増えました。それを支えているのは、福岡を訪れる外国人観光客、インバウンド客の存在だといいます。

■中洲十番・田中博臣 店主
「正直、ここまで外国人(観光客)が戻ってくるとは思っていませんでした。」

去年の春ごろには、1か月の売り上げが過去最高となりました。

この屋台では、英語や韓国語など21の言語でメニューが表示される2次元コードを用意しています。さらに、留学生をアルバイト従業員として雇うなど、インバウンド客を意識した対応を整えてきました。

■田中店主
「これだけ来てくれるのはうれしいですし、この外国人に対応しながら営業しないともったいないと感じている。福岡県全体が潤うように、福岡市中心だけでなく、食材とか観光地をアピールしてほしいと思います。」

インバウンド客の増加は、コロナ禍で打撃を受けた飲食店に大きな恩恵をもたらしています。

去年、福岡に宿泊した外国人は延べ691万人で、過去最多を記録しました。全国では6番目に多くなっていて、インバウンド客に選ばれていることが分かります。

旺盛なインバウンド需要について、福岡県知事選の各候補者はどう考えているのでしょうか。

吉田幸一郎氏(45)は「地域の経済を活性化させるため、観光による税収を増やす制度を考えていければ」としています。

服部誠太郎氏(70)は「欧米からの観光客も呼び込み、県内で宿泊してもらえるような取り組みをしていきたい」としています。

藤丸貴裕氏(48)は「県が設けている宿泊税を廃止し、さらに観光客を呼び込みたい」としています。

新藤伸夫氏(76)は「宿泊税を廃止し、少しでもリーズナブルに泊まってもらいたい」としています。

各候補者は、インバウンド客のさらなる呼び込みを進めたい考えです。