福岡県初!バーテンダーが『現代の名工』に 卓越した技能を持つ人を国が表彰
卓越した技能を持つとして国が表彰する『現代の名工』が10日に発表されました。福岡県から選ばれた3人のうちの1人が、バーテンダーです。『現代の名工』としてバーテンダーが選ばれたのは、福岡県で初めてです。
酒やリキュールなどを組み合わせて作られているのは、カクテルです。
カウンターで力強くシェイカーをふっているバーテンダーが、ことし『現代の名工』に選ばれた倉吉浩二さん(63)です。
『現代の名工』は全国で卓越した技能を持つ人を国が表彰するもので、福岡県からはことし3人が選ばれました。
福岡県によりますと、1967年に表彰が始まって以降、福岡県からバーテンダーが選ばれたのは初めてだといいます。
■『現代の名工』BAR倉吉オーナー・倉吉浩二さん(63)
「長きにわたってこの仕事をしてきて、この活動とかそういったものが評価いただいたと思いますので、非常にありがたく感じています。」
倉吉さんは、福岡を代表するバーテンダーの一人で、約20年で3000人以上に技術を伝えたといいます。
今回評価された点の一つが、40年以上磨かれた“ハードシェーク”といわれる技術で、出来上がったカクテルの口当たりに差が出ます。
■照屋芳樹 記者
「冷気伝わってきますね。ものすごく冷たくて、ガツンとお酒を感じると言うよりも、フルーティーな感じが口の中に広がって、とても飲みやすいです。」
■倉吉さん
「それ25度あるんです。焼酎のストレートと同じです。」
「ゆっくり振っていると0℃まで落ちる時間がかかって、その間に水っぽくなる。 気泡をたくさん作ると、アルコールを感じにくくなるというか柔らかく感じる。」
バーテンダーをしていて嬉しい瞬間は、カクテルを飲んだ客に「おいしいと言ってもらうこと」と話す倉吉さんは、今後も、“笑顔につながる一杯”を目指します。
■倉吉さん
「その一杯を楽しんでもらいたいと思っているので、ちゃんとしたカクテルを皆さんに飲んでいただけるようになりたいです。」
表彰式は11月13日に東京で行われます。