九州新幹線 西九州ルート 佐賀県と国が約10か月ぶりに協議
整備の方針が決まっていない九州新幹線西九州ルートについて、国と佐賀県の協議が約10か月ぶりに行われました。
28日午後、佐賀県庁では、南里副知事と国土交通省鉄道局の平嶋次長らが協議を行いました。
西九州ルートの新鳥栖と武雄温泉の区間について、国は、新幹線を通す「フル規格」を前提に3つのルート案を示しています。
一方、佐賀県は、在来線の利便性の低下や財政負担の大きさを理由に反発し、協議は平行線をたどってきました。
佐賀県側は今回の協議で、佐賀駅を通るルートについては改めて否定しました。一方で、佐賀空港を通る案については「議論の価値がある」と国側に伝えたということです。
これに対し、国は「どういう整備がよいのか、佐賀県との共通項を見いだしていきたい」と述べるにとどまりました。