【裁判】検察「身勝手かつ自己中心的」姉への強盗殺人で女に無期懲役を求刑 弁護側「殺害の動機はない」懲役5年が相当と主張 福岡地裁小倉支部
2023年6月、福岡県水巻町で姉を殺害し、通帳を奪った強盗殺人などの罪に問われている女の裁判です。検察は19日、女に無期懲役を求刑しました。
住居不定・無職の辻和美被告(52)は2023年6月、水巻町二東の町営住宅で、姉のつぐみさん(当時52)に催涙スプレーを噴射した上、首を圧迫して殺害し通帳を奪った強盗殺人などの罪に問われています。
これまでの裁判で、辻被告は姉の殺害を否定しています。
福岡地裁小倉支部で開かれた19日の論告求刑公判で検察は、辻被告が、殺意はなかったとして強盗致死などの罪で起訴された岡村恵美被告(47)とともに「被害者から金品を奪おうと意を通じ、相互に協力しながら犯行を行った」と指摘しました。
そして「身勝手かつ自己中心的な動機や経緯に、酌量の余地は一切ない」として、辻被告に無期懲役を求刑しました。
一方、弁護側は辻被告には「殺害の動機はない」と主張し、強盗罪にとどまるとして、懲役5年が相当としました。
判決は8月1日に言い渡されます。