市長のパワハラ・セクハラ「死ぬ気で働け」「出産が遅かったか」報告書を可決 本人は辞職を否定 福岡・宮若市
福岡県宮若市の塩川市長が、職員に暴言などを繰り返していた問題です。市議会は20日、8件のハラスメント行為を認定した百条委員会の調査報告書を可決しました。
■塩川秀敏市長(2023年4月)
「すみませんで済むか!!」
■職員
「すみません。」
福岡県宮若市の塩川秀敏市長(75)が、複数の市職員にハラスメント行為を繰り返していた問題。2023年12月から調査を進めてきた百条委員会は、塩川市長によるパワハラやセクハラを8件認定し、市議会は20日の本会議で報告書を可決しました。
報告書では、塩川市長が公用車の中で職員に「すみませんで済むか」と発言したことや、机をたたきながら大声で叱責(しっせき)したり「死ぬ気で働け」「辞めろ」などと発言したこと、女性職員に年齢を聞いたあと「子どもはいるのか」「出産が遅かったか」と発言したことなどをハラスメントと認めました。
■百条委員会・神谷喜久雄委員長
「混乱の責任を十分に認識していただき、身の処し方、今後の行動については、改めてご自身で考えるべきである。」
塩川市長は本会議を終えて会見を開きました。
■塩川市長
「非常に不快な感情を抱かせてしまうような行為をしてきたということは、これは本当にしっかり反省をしていかなければいけない。」
職員や市民に対して謝罪しましたが、辞職については否定しました。
■塩川市長
「市の運営をやっていくには、職員の協力がないと絶対できない。働きやすい職場環境をつくっていくために、自分自身を変えながら努力していく。」
宮若市は、ハラスメントを防ぐための条例の制定に向け調整を進めています。