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124年ぶり大規模改修 太宰府天満宮本殿の“檜皮葺”ふき替えで伝統的な技術を継承

2023年10月3日 18:00
124年ぶり大規模改修 太宰府天満宮本殿の“檜皮葺”ふき替えで伝統的な技術を継承
太宰府天満宮“檜皮葺”ふき替えで技術継承

124年ぶりとなる『令和の大改修』が進む太宰府天満宮で、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根をふき替える工事が10月3日に始まりました。日本古来から伝わる伝統的な技法の継承も、目的の一つとなっています。

福岡県太宰府市の太宰府天満宮では3日午前、工事の開始に先立ち、神事が執り行われました。

太宰府天満宮では、菅原道真の没後1125年の節目となる4年後にむけ、明治時代以来124年ぶりとなる本殿の大改修を行っています。

国の重要文化財に指定されている太宰府天満宮の本殿、その屋根は『檜皮葺』という日本だけに伝わる伝統的な技法が用いられています。

ひのきの樹皮をずらして幾重にも重ね合わせ竹のくぎでうちとめていくことで、柔らかな曲線を作り出しています。

今回の改修では、岡山県の樹齢70年以上のひのきから採取した長さ75センチ、幅15センチの檜皮が約7万6000枚使われる見込みです。

■檜垣すみれアナウンサー
「厚さ10センチ、555平方メートルの檜皮屋根の解体に、およそ10日かかる予定です。」

3日は屋根の土台の傷み具合を確認する調査が行われ、実際のふき替え作業は、年明けになる見込みです。

■太宰府天満宮 権禰宜・高山博子さん
「ずっと先人たちが守ってきたものを未来に伝えていくためにも大事な節目だと思っています。」

今後、修理と並行して、文化庁による調査や研究が行われ、本殿の歴史的な価値や文化的な意義などの再評価も行われることになっています。