福岡市で過労死を防ぐシンポジウム 遺族「かわいい我が子が会社の利益のため使い捨てに」
過労死を防ぐためのシンポジウムが2日に福岡市で開かれました。
11月2日午後、福岡市のホテルで開かれたシンポジウムには、企業の担当者など約100人が参加しました。
11月は『過労死等防止啓発月間』で、シンポジウムはこれに合わせて厚生労働省が毎年開いているものです。
遺族の体験談では、長時間労働の末、25歳の若さで自ら命を絶った男性の母親が過労死の理不尽さを涙ながらに訴えました。
■過労自殺で息子を失った 川浪晴美さん
「会社が法律違反の長時間労働をさせなければ、息子は今でも元気に生きています。かわいい我が子が大学を出てわずか3年で、会社の利益のために使い捨てにされたのです。」
講演したNPO法人の代表は「過労死対策はまだ途上で、埋もれている被害者の声をさらに拾い上げていく必要がある」と話しました。