「できるのは再犯するような環境をなくすこと」保護司の男性が警察官を前に活動を報告 北九州市
警察官に保護司の活動を知ってもらおうという講演会が19日、北九州市で開かれました。
小倉北警察署でおよそ120人の警察官を前に講演したのは、保護司で小倉北保護区保護司会の理事、後藤昭二(76)さんです。
この講演会は、ことし5月に滋賀県大津市で、保護司の男性が保護観察中の男に刃物で刺され、死亡した事件を受けて開かれました。
後藤さんは、刑務所や少年院から出た人の生活基盤の確保や就職支援を行う、保護司の活動を報告しました。
■小倉北保護区保護司会・後藤昭二さん
「我々ができることは、再犯をするような環境をなくしてあげる。一度犯罪を犯した人も、世の中には使命があると思っています。」
後藤さんは保護司が不足している現状を説明し「対象者の立ち直りに寄り添い、犯罪や非行のない社会をつくる仲間を募集している」と話していました。