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【続報】7歳と5歳の姉妹が死亡の事故 衝撃によるシートベルトの締め付けが要因か「チャイルドシートやジュニアシートを使って」 福岡

2024年8月19日 17:57
【続報】7歳と5歳の姉妹が死亡の事故 衝撃によるシートベルトの締め付けが要因か「チャイルドシートやジュニアシートを使って」 福岡
シートベルトの締め付けが要因か

福岡市の国道で18日、路線バスと軽乗用車が正面衝突し7歳と5歳の姉妹が死亡した事故についてお伝えします。現場近くの防犯カメラに、中央線を越えた軽乗用車とバスが衝突する様子が映っていました。

こちらは、18日午前11時すぎの福岡市早良区東入部にある防犯カメラの映像です。画面左手から直進してきた西鉄バスと、中央線をはみ出した軽乗用車が正面衝突しているのが分かります。

軽乗用車は衝突のはずみで歩道に乗り上げました。

■鬼丸ゆりか記者
「事故があった現場です。バスの前の部分がつぶれていて、軽乗用車は大破しています。」

この事故で、軽乗用車に乗っていた近くに住む小学2年生、古賀優麗愛(ゆりあ)さん(7)と古賀麻里愛(まりあ)ちゃん(5)の姉妹が病院に搬送されましたが、腹部に強い衝撃を受け死亡が確認されました。

当時、救助にあたった男性は。

■救助にあたった男性
「運転席にお母さんが乗っていて、後ろに子供が2人乗っていた。2人ともちゃんとシートベルトしていたからですね、シートベルトを外して。仰向けに2人とも寝かせて、救急隊が来るまで心臓マッサージをしていた。」

車を運転していた32歳の母親は、左足の腱(けん)を切る重傷です。

■近くに住む人
「ドンという音が聞こえた。私はいいから、子どもを助けてと言っていました。返事をして、と。」

西鉄によりますと、バスには乗客10人と運転手が乗っていて、3人が病院に運ばれましたが命に別条はないということです。

一夜明けた19日、現場には花を手向ける人の姿もありました。

■訪れた人
「同じくらいの子どもがいるから、いたたまれないです。人ごとではないと思って、お花だけでも供えさせてもらったらと思ってきました。」

突然失われた2人の幼い命。なぜ、痛ましい事故が起きてしまったのでしょうか。

■奥村誠悟記者
「国道は見通しはいいですがカーブが続いていて、少し目を離すと危ないなという印象です。」

現場は片側1車線で緩やかなカーブになっていて、バスは福岡方面に進んでいました。

一方、軽乗用車は姉妹を後部座席に乗せ、近くにある自宅を出発し、国道を早良方面に進み出したといいます。

事故現場近くの防犯カメラの映像では、事故にあったとみられる軽乗用車は、この時点で中央線を越えていません。しかし、そこからおよそ20メートル進んだ地点で、軽乗用車は中央線を超え、バスと正面衝突したとみられています。

ただ、母親が運転する軽乗用車がどうして中央線を越えたかは分かっておらず、警察は過失運転致死の疑いもあるとみて、母親に話を聞くなどして事故の原因を調べています。

今回の事故で、2人の姉妹は後部座席でシートベルトをしていましたが、腹部に強い衝撃を受けるなどして死亡しました。

警察は姉妹の死因について、事故の衝撃によるシートベルトの締めつけが要因と考えられるとしています。

命を守ってくれるシートベルトは、着用の仕方によっては危険を伴うことがあります。正しい着用方法についてJAFに話を聞きました。

まず、肩にかかるベルトは鎖骨の中央から胸骨を通るように着用してください。ベルトが首にかかっていると、首が絞まる恐れもあります。

また、腰に巻くベルトが腹部を通っていると、事故の衝撃で内臓を損傷する危険性があります。骨盤の左右の腰骨を押さえるように着用するのがポイントです。

JAFの担当者は「シートベルトは基本的に大人向けに作られているもので身長140センチ未満の子どもはチャイルドシートやジュニアシートを使うようにしてほしい」と呼びかけています。