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「極めて大きな発見」“謎のエリア”で青銅器の鋳型など発見 佐賀・吉野ヶ里遺跡

2023年12月4日 19:31
「極めて大きな発見」“謎のエリア”で青銅器の鋳型など発見 佐賀・吉野ヶ里遺跡

ことし5月に、邪馬台国時代の有力者の墓とみられる『石棺墓』が見つかった佐賀県・吉野ヶ里遺跡の通称『謎のエリア』で、青銅器の鋳型などが新たに発見されました。

吉野ヶ里遺跡の北側にある『謎のエリア』で今回新たに見つかったのは、銅剣や銅矛を鋳造するための鋳型2点です。

もう一つは、金属を高温で溶かすなどの目的で使われたとみられる器の一部で、こちらは吉野ヶ里遺跡で初めての出土となります。

いずれも、弥生時代中期のものとみられていて、ことし5月に発掘された石棺墓の付近で見つかりました。

佐賀県は「遺跡の北側で新たに鋳造のための道具が発見されたことは、弥生時代の集落の特徴や変遷を解明するうえで極めて大きな発見」としています。

今回の出土品は、12月7日から22日まで吉野ヶ里公園の中にある展示室で公開されます。