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【速報】他人の土地を無断で造成 キャンプ場を開設した疑い 中国人夫婦を逮捕 現場は国の史跡「大野城跡」の一部

2025年3月20日 10:55
【速報】他人の土地を無断で造成 キャンプ場を開設した疑い 中国人夫婦を逮捕 現場は国の史跡「大野城跡」の一部
福岡・太宰府市

福岡県太宰府市で他人の土地を無断で造成し、キャンプ場を開設したとして、中国人の夫婦が20日、逮捕されました。

不動産侵奪の容疑で夫婦を逮捕

不動産侵奪の疑いで逮捕されたのは、福岡県宇美町の会社役員、劉暁慶容疑者(41)と夫で会社員の李勇容疑者(42)です。

2人は2022年10月ごろから2023年9月下旬までの間、福岡県太宰府市で、福岡市の95歳の女性など合わせて21人が所有する土地など合わせて2286平方メートルを無断で造成し、キャンプ場を開設した疑いです。

2024年6月、「自分の土地にキャンプ場が造られた」という所有者からの相談を受け、警察が捜査していました。

キャンプ場の一部は、劉容疑者が所有する土地だということです。

警察は2人の認否を明らかにしていません。

現場は国の特別史跡「大野城跡」

現場は、国の特別史跡「大野城跡」の一部にあります。2024年12月に取材した際には、プレハブ小屋が設置されていました。当時、福岡県や太宰府市は小屋の撤去を指導していましたが、許可をとったと主張し、応じていませんでした。

キャンプ場の名前は「自然センターキャンプ場」で、2024年8月までは「天満宮キャンプ場」という名前で営業していました。

当時の太宰府市への取材では、2022年10月、国の特別史跡に指定されている「大野城跡」の区域内に、許可なく設置されているプレハブ小屋を確認したということです。

この土地は、建物の建設などを制限する市街化調整区域に指定されていて、私有地であっても文化財保護法や都市計画法により、新たに開発する場合には県の許可が必要です。

福岡県と太宰府市は、2023年1月から2024年11月にかけ合わせて8回、プレハブ小屋などの撤去を指導してきました。

当時、キャンプ場側はFBSの取材に対し、事前に太宰府市の許可をとったと主張していましたが、太宰府市は許可を出した事実はないと否定していました。

最終更新日:2025年3月20日 12:29