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【注意】「電動キックスケーターは車両です」男女2人が飲酒運転の疑い 県内での検挙は168件 福岡

2024年9月13日 18:17
【注意】「電動キックスケーターは車両です」男女2人が飲酒運転の疑い 県内での検挙は168件 福岡

12日夜、福岡市東区で飲酒運転の疑いで、男女2人が逮捕されました。2人は、電動キックスケーターを運転していたということです。

■奥村誠悟記者
「電動キックスケーターを運転していた男は、こちらの交差点の信号を無視して左折したのち、100メートルほど進んだところで逮捕されました。」

12日午後11時すぎ、福岡市東区箱崎で、赤信号を無視した電動キックスケーターを警察官が発見しました。前方には、別の電動キックスケーターがふらつきながら走っていて、警察は2台を停止させ、運転していた男女の呼気を調べたところ、2人から基準値の4倍から5倍近くのアルコールが検出されました。

警察は、福岡市東区の自称・会社員、足達孝洋容疑者(29)と福岡県福津市の薬剤師、小柳奈緖容疑者(35)をそれぞれ酒気帯び運転などの疑いで逮捕しました。

警察の調べによりますと、2人は知人同士で、バーで一緒に酒を飲んでいたということです。警察の調べに対し、小柳容疑者は容疑を認めていて、足達容疑者は「降りて押していた」と容疑を否認しています。

2023年7月1日から道路交通法が改正され、一定の基準を満たした電動キックスケーターであれば、16歳以上は運転免許がなくても運転ができるようになりました。走行ができるのは原則、車道で「自転車通行可能」の標識があるなど一定の条件を満たせば、歩道でも通行できます。

■利用している人
「僕は結構好きです。大阪の人間なんで観光地で動くときも便利なので。」
「借りて乗り捨てもできますし、便利ですね。バスの横とかは怖い。この辺りは細い道に逃げられる所が少ないので。」
「車の免許を持っていない人が乗ると怖い。車の免許を持っている人は、どういう状況が危ないか、自転車が迫ってきた時が分かる。」

便利で手軽に利用できるようになった一方で、交通違反の検挙が相次いでいます。

警察によりますと、ことしの1月から7月末までの電動キックスケーターの検挙件数は168件で、最も多いのが歩道走行で94件、次に多いのが飲酒運転の22件となっています。

警察は「気軽な乗り物だが車両であり、飲酒運転は絶対にしてはいけない」として注意を呼びかけています。