GW最終日 海外で過ごした人は円安を痛感 国内旅行を選んだ人も「次は海外行きたい」 Uターンラッシュで交通機関は混雑
ゴールデンウイークも6日が最終日です。ふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュで、交通機関は混雑しています。物価高や歴史的な円安の影響を受けたことしのゴールデンウイーク、旅行者からは様々な声が聞かれました。
各地で賑わいを見せたことしのゴールデンウイーク、前半のぐずついた天気から一転して、後半は行楽日和が続きました。
■ゾウにエサをやった男の子
「おいちい。」
3日・4日と2日間にわたって開かれた博多どんたく港まつりでは、5年ぶりに観光桟敷席が復活し、祭り本来の姿が戻りました。
主催者によりますと、ことしの人出は230万人と、去年を20万人上回るにぎわいだったということです。
そして6日、福岡空港国際線には、ゴールデンウイークを海外で過ごした人たちが帰国してきました。
■元木寛人フィールドキャスター
「キャリーケース、そして大きな荷物を持った人たちが、いま続々と到着しています。」
■旅行客
「(Q.どちらに?)タイに。(海外旅行は)5年ぶり。休みが4日間しかなかったので、近場で(タイに)。」
■旅行客
「(南アフリカ共和国の)バスコ・ダ・ガマの喜望峰(に行った)。もともと海がものすごく荒れているところと聞いていた。本当に荒れていました。息子がペンギン好きなので見せてあげようと。」
この大型連休中、一時1ドル=160円台にまで下がった歴史的な円安、その影響を痛感したという人もいました。
■旅行客
「フランスのパリから帰ってきました。1ユーロが100円の感覚で向こうは使うので、そのペースに合わせていくと、ずいぶん高いなと。」
それでも濃密に楽しめたという男性、理由はこの大きな荷物の中にありました。
■旅行客
「ロードバイク、今回抱えて行ってツールドフランスという有名なレースがあるんですけど、ルートになった山を登ったりパリを散策したりしました。フランス語はほんのちょっとなので、英語を基本的な言語でホームステイという体験をさせてもらいました。」
一方、国内線ターミナルは、連休を福岡などで過ごし、帰路につく人たちで混雑していました。
■吉村史織フィールドキャスター
「国内線の出発ロビーです。目の前のお土産屋さんでは、大勢の人が買い物していて、いつも以上に混雑しているように見えます。」
■田川市に帰省していた家族
「いろいろ買って、『めんべい』や『博多の女(ひと)』とかを買ったり、メジャーなものを買ってみんなに配ろうと思う。」
(Q.GWに何をした?)
「バーベキュー。」
東京から田川市の実家に帰省していたという家族は、親戚とのバーベキューや花火を楽しみました。
特に思い出に残ったのが、屋内型アスレチックだと言います。
(アスレチックの動画を見せて)
■弟「ここまで行く。11mもある。」
■姉「11mじゃないよ。」
(Q.怖くなかった?)
■弟
「うん、ぜんぜん。」
中には、海外旅行を検討したものの、円安の影響で国内旅行に切り替えたという人もいました。
■旅行客(東京から)
「去年は韓国に行った。今ほど円安がひどくなかったので。観光もそうだが、どんたくも見たくて(福岡を選んだ)。」
■旅行客(栃木から)
「(海外も)考えたけれど、国内でできることと考えた。1泊目は博多で、2泊目・3泊目は太宰府、糸島とか(行った)。最高でした。福岡に来てよかった。」
そして、上りのピークを迎えた新幹線。JR博多駅のホームには、大きな荷物を持った家族連れや見送りの人の姿がありました。
社会人になり立ての息子を見送りにきたという女性です。
■息子を見送りに来た母(佐賀から)
(Q.息子とどう過ごした?)「全然(一緒に)過ごせていない。地元の友達みんなと遊んでたみたい。きのうも会えなかったので、どこかに遊びに行っていたのかなと。見送りは(息子に)黙って来ました。」
JR西日本によりますと、博多発の山陽新幹線・上りの混雑は6日がピークです。
ゴールデンウイーク期間全体の上りの予約席数は、去年から13パーセント増加しました。
福岡を離れる人もいれば、ふるさとから戻ってきた人もいました。
■帰省先の広島から戻ってきた人
「最近できた旬なスポットは人が少なくて、ゴールデンウイークだけど満喫できた。いま円安で、でもしっかり資産運用して増えたら次は海外。年末は海外に行きたい。」
物価高や歴史的な円安が直撃したことしのゴールデンウイーク。それでも、皆さんそれぞれに素敵な思い出が作れたようです。