九州初!自転車の国際ロードレース『ツール・ド・九州』開幕 経済効果は30億円超え
福岡などを舞台とした九州初の国際的な自転車ロードレースが開幕しました。初日の10月6日は、北九州市でエキシビションレースが行われ、沿道の人たちは、そのスピードと迫力を体感しました。
6日に開幕したのは、九州で初めて開催される国際的な自転車ロードレース『ツール・ド・九州』です。国内外の18チームが、福岡・熊本・大分の大自然や市街地を駆け抜け、スピードを競います。レースは、近年相次いだ自然災害からの復興を象徴するイベントとして、九州経済連合会などが主導して開催しました。
■元木寛人キャスター
「時刻は12時を過ぎました。交通規制が始まり、いま警察が車を誘導しています。」
コースとなる道路では、交通規制も行われました。
■市民
「全く知らなかったです。すごいイベントがありそうだなと、びっくりしています。」
初日の6日に行われたのは、北九州市にある小倉城の周辺を25周するエキシビションレースです。
■宮原真 記者
「小倉城を前に、間もなくレースがスタートします。」
1周約1.8キロ、猛スピードで駆け抜けていく迫力に、観客からは驚きの声が聞かれました。
■市民
「初めて自転車競技を見て、すごい迫力、こんなに速いんだ。音・風すごいなと思いました。」
小倉城へ向かうカーブの手前では、転倒する様子も見られました。
日本政策投資銀行九州支店によりますと、レースによる経済効果は約30億8000万円です。さらに期待されるのが、九州の観光が課題とする欧米からの観光客誘致です。
新型コロナウイルスが流行する前の2019年、九州を訪れた外国人の約96%はアジアからでした。自転車レースは欧米で人気が高いことから、新たなインバウンド獲得につながるかが注目されます。
■ドイツから訪れたファン(20代)
「自転車レースが見たかった。私自身もやっているので。長い間日本に来たかったけど、ついに来ることができた。間違いなくまた来るよ。」
沿道の商業施設では、“寄ってお得フェア”と銘打って、アピールしていました。
■リバーウォーク北九州 オペレーションセンター長・石井義人さん
「(レースを)間近で見られる機会はそうそうないですから、観客も帰りに買い物、食事してもらえたら大変うれしく思います。」
今後、毎年恒例のイベントとして定着するのか、官と民を越えた九州内の連携が実現できるかが成否のカギとなりそうです。
6日に開幕したツール・ド・九州は、7日以降、3つのコースを走ります。
まず、7日(土)の福岡コースは、北九州市を出発し、朝倉市や東峰村、久留米市田主丸町など、豪雨災害に見舞われた地域を走り、大牟田市までで、まさに福岡を縦断します。
8日(日)は、熊本県の南小国町から南阿蘇村までのコース、9日(月)は大分県日田市内のコースで、6日(金)を含めた4日間をかけて、約426キロを走ります。
コースとなる道路では、交通規制が行われます。時間は地域によって異なるため、大会ホームページなどで、ご確認ください。