【判決】「市の情報を悪用」福岡市の元職員の男に懲役2年6か月 九大箱崎キャンパス跡地めぐり個人情報を漏らす 福岡
業務上知り得た情報を知人に漏らすなどした罪に問われている福岡市の元職員の男に対し、懲役2年6か月の判決が言い渡されました。
判決によりますと、福岡市の元職員、野中俊秀被告(35)は、九大跡地整備課に所属していたおととし2月から3月、福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス跡地の土地区画整理事業をめぐり、土地所有者の個人情報を知人に漏らすなどしました。
また、知人の高級腕時計4本を同意を得ずおよそ1000万円で質入れし、横領しました。
8日、福岡地方裁判所の田野井蔵人裁判官は野中被告について、投資の損失で資金に窮していたと指摘しました。
その上で「市の情報を悪用し、転売益を得ようとした犯行で計画性が高く悪質。動機に酌むべき点はない」などとして、野中被告に懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。