【JR九州】「確実な安全が担保できない」クイーンビートル運航再開断念 30年続いた日韓航路から撤退へ
博多と韓国・釜山(プサン)を結ぶJR九州高速船の「クイーンビートル」。23日午後2時半すぎ、親会社のJR九州が臨時の記者会見で。
■JR九州・古宮洋二社長
「JR九州高速船の船舶事業から撤退することを決定しました。」
クイーンビートルの運航再開を断念し、日韓航路から撤退すると発表しました。
■樋口淳哉記者
「先ほど到着した新型高速船がこちら、その名もクイーンビートルです。」
2年前に運航を開始した新型高速船クイーンビートル。片道およそ3時間40分と短時間で移動できるのが魅力で、これまでに18万8000人が利用しました。
しかし、船首部分の浸水を隠して運航を続けていたことが発覚し、ことし8月以降、運休が続いていました。運航再開を断念した判断について、古宮社長は。
■古宮社長
「ハード対策を施しても船体のクラック(割れ目)の発生のリスクを完全に払拭することができず、当社としては運航再開のための確実な安全が担保できないと判断しています。」
■街の人
「今まで普通にあったので、急になくなって困る人がいるのかな。韓国の人とか日本の人が行きにくくなるのかなと。」
「さみしいと思う。なくしてほしくないけど、隠ぺいはやめてほしい。」
1991年からおよそ30年続いてきたJR九州の日韓航路は、途絶えることになります。