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中国禁輸の副産物…「広がっています。やっぱりおいしいから」 福島

2024年9月20日 18:56
中国禁輸の副産物…「広がっています。やっぱりおいしいから」 福島

福島第一原発の処理水の放出以降、中国が続けてきた日本産水産物の禁輸措置が撤廃される方向で調整が進められていることがわかりました。

福島第一原発にたまり続ける処理水。その放出が始まって1年余り。これまで、周辺のモニタリング検査などで異常な数値は確認されていませんが一つ大きな問題が…。それは、中国の対応です。処理水の放出以来、中国は日本産水産物の輸入をストップさせているのです。中国との結びつきが強かった水産業者などは、取り引きがなくなり、大きな痛手を負いました。この間、問題解決に向け、協議を続けてきた日本政府。そして、20日。

■岸田首相
「中国側は日本産水産物の輸入規制措置の調整に着手をし、基準に合致した日本産水産物の輸入を着実に回復させることとなりました」

国際原子力機関IAEAの行なっているモニタリングを広げ、中国を含む専門家などによる追加的な分析を行なうことで一致したと説明。このことがきっかけとなり、中国の日本産水産物の輸入規制が撤廃される方向に進んでいると明らかにしました。再開の道筋が見えたことに県内の水産業者からは?

■株式会社おのざき 小野崎幸雄 社長
「中国が食べようが食べまいが、別にうちらは、常磐ものっていうのは、すごくおいしいし、日本の中でも一番うまい魚扱っているということで、別にそれほどは気にしないし、他の国に対しては、広がっています。やっぱりおいしいから」

中国が輸入禁止措置を取って1年余り。この間水産物をめぐっては新たな販売ルートを模索する動きが強まりました。去年10月には、相馬のあおさが初めてEUに向けて輸出されました。まだ、中国側の輸入再開の具体的な時期は見えていませんが、ダメならダメで新しい買い手を見つける。この1年余りの間に水産業も対応力を高めていました。

最終更新日:2024年9月20日 18:56