【きっかけは事故…殺風景な男の世界】そこへ「一輪くらいどうですか?」 あれから40年ボランティアでお花を届ける89歳橋本トモイさん【福島県】
本宮市にある警察署の入り口に飾られている、このお花。実は、ある女性がボランティアで飾っているそうなんです。そのワケにチュウモク!
女性が現れるのは決まって毎週月曜日。朝日がまぶしい、午前5時です。
■橋本トモイさん 89歳
「休みあけに月曜日に新しい花がいいか、なんて。本当は火曜日が、月曜日に仕入れた花だからね生きも違うんだけど、まあいいかって…よし、いっちょ上がり」
女性の名前は、橋本トモイさん。御年89歳。本宮市にある「郡山北警察署本宮分庁舎」に毎週、やってきては、こうして、ボランティアで花を届けています。
■橋本トモイさん(89)
「月曜日、いつもこの時間にもう40年」
40年にも及ぶというこの花の配達。花は橋本さんの好みで活けています。花屋さんで季節に合う花を見つけ、さらに、器も、花に合うものにしています。でもなぜ、ボランティアで花を届けるようになったのでしょうか?
■橋本トモイさん(89)
「うちの前でちょっとした事故やってそれで取り調べっていうかきて、なんか殺風景っていうかね、男の世界で」「一輪くらいどうですかなんていったらぜひ、なんていうのでそこから始まって、ねぇ。」
きっかけはある事故。その時に、警察官とふれあい、緊張が続く職場の癒しになればと趣味で続けていた花を届けるようになりました。雨の日も風の日も、年末年始も休むことなく40年、ひとりで続けてきました。橋本さんの花は署員の力です。
■生活安全課 生活安全第三係長
菅野 仁 警部補「何か所か警察署回ってきて、お花毎週飾ってくれるってところなかったので、職場が華やかになって大変助かっていると。心に余裕もできますし、いい仕事ができるのかなと思っています」
年末には感謝状を贈っています。
■生活安全課 生活安全第三係長
菅野 仁 警部補「気にかけてもらって感謝しておりますありがとうございます」■橋本トモイさん(89)
「ありがたいですね、もうそれだけで十分。」
活動は「生きがい」と話す橋本さん。おまわりさんたちのために、これからも花を届けます。
■生活安全課 生活安全第三係長 菅野 仁 警部補
「ぜひこれからもよろしくお願いいたします」■橋本トモイさん(89)
「こちらこそ」