3月25日の福島県内は、各地で気温が上がり、日中の最高気温が2024年一番となったところもありました。そうしたなかで気になるのは県内の桜前線です。その現場を取材してきました。

春本番の陽気となった会津若松市の鶴ヶ城公園では、春に向けた準備が進められていました。それは冬の間木々を守ってきた「雪吊り」を取り外す作業です。職人たちが手際よく枝を支えていた縄を切っていました。

■作業する人
「今日は暑いですね、ここ最近は気温が上がったり下がったり、先週は吹雪になったりしたので。服を脱いだりとかして調整しながらやっています」

取り外すタイミングは暖冬で早まる予定でしたが、先週雪が降ったことで、いつも通りの時期となりました。今シーズンは雪の量が少なく、枝への被害はなかったということです。公園内では、梅の花が咲き始めたほか、桜のライトアップに向けた準備が進んでいます。会津若松観光ビューローによりますと、桜の開花は最も早かった2023年より1週間遅い4月7日ごろの見込みだということです。

その気になる、桜。全国に目を向けると、3月23日に高知県で全国でもっとも早いソメイヨシノの開花が確認されました。例年県内では、いわき市の旧小名浜測候所が県内トップを切って桜の開花が確認されますが、まだつぼみのままでした。市民団体によりますと旧小名浜測候所のソメイヨシノは開花までにあと1週間前後かかりそうだということです。