近所の住民「不安、怖さはあった」まるで大きな壁…西郷村の危険な盛土 福島県が行政代執行
西郷村真船の民家の裏には今、どこからか運ばれてきた大量の土砂が積まれていて、まるで大きな壁のようになっていました。
この土砂は、住民が運んだわけではありません。
■近所の住民は
「どうしたらいいの、いつまでやるのという焦りや不安、怖さはあった」
この盛土を作ったとされるのが、埼玉県の2人。県は、災害のおそれがあるとして、2人に対し、盛土を撤去するよう求めてきました。
しかし、2人から撤去に関する計画書の提出はなく、28日、やむなく、県が代わって撤去することに。盛土規制法に基づく、県の行政代執行です。
盛土は、高さ22メートルほどですが、県は、これを約10メートル低くして、住民の安全を確保します。
■近所の住民は
「風が舞うと土埃が来るんですよ、そういう時は洗濯物が外には干せない。雨の日と一緒ですね」
雨が降るたびに、盛土が崩れてくるのではないかと、不安があるといいます。
工事は2025年の3月中旬までに終える予定ですが、台風の大雨などを考慮して、可能な限り早く進めるということです。
■近所の住民は
「まあ正直やっとですね。本当に私たちが安心して生活できるような形をとっていただければ幸いだなと思う」
■福島県 土木部都市計画課 櫻澤 一朝 さん
「地域の安全を一日でも早く確保するためにしっかりと工事を進めていきたい」
県は、盛土を作った埼玉県の2人を刑事告発する方針です。