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「タクシーがロータリーに入れない」郡山駅前の困った問題 違反者へ対策強化を検討 福島県

2024年9月17日 20:03
「タクシーがロータリーに入れない」郡山駅前の困った問題 違反者へ対策強化を検討 福島県
福島県内で最も利用者数が多いJR郡山駅。その駅前では、週末を中心に困った問題が起きています。車の混雑や渋滞で「タクシーがロータリーに入れず、お客さんを降ろせない」状況になっています。

タクシーで郡山駅に向かうと、郡山駅西口ロータリーの入り口付近では、中へ入ろうとする一般車で渋滞が発生。信号が青になっても進むことができません。信号が何度も変わり、20分ほど待って、ようやくタクシーはロータリーの中へ。

こうした現状にタクシードライバーも頭を悩ませています。

フタセ交通のドライバー杉本文彦さんは「結局、一般車が電車の時間の到着に合わせて迎えに来ている。そうするとそこで待機となるので信号の方までずっと並んでしまう」と話します。

タクシーが入れなくなってしまう原因の一つが、その構造です。郡山駅西口ロータリーは、手前にタクシー乗り場、奥に一般車の降車場と乗車場があります。

普段は大きな混雑はみられませんが、特に利用客が多い週末、新幹線や電車の発着時間帯になると一般車の混雑が発生し、一般車の渋滞がロータリーの入口まで伸びてしまい、中に、車が入れなくなってしまうのです。

そのため、タクシー乗り場以外の場所で客を降ろしたり、駅に客を迎えに行けなかったりしています。

フタセ交通のドライバー 杉本 文彦さんは「お客さんの料金も上がってしまうので、降ろしてくれとか、もういいとかそういう形になってしまう。混んでいるときはどうしようもないという感じになってしまう」と頭を抱えます。

こうした事態に、郡山市道路維持課の武藤茂雄課長は「乗り場での長時間の駐車が(混雑の)一番の要因。ここの使い方、ルールをなかなか周知できていないことが(要因に)あるのかなという風に思う」と話します。

市は、ロータリーの渋滞緩和のため、5分以上の停車を避けること、長時間駐車する際は周辺の駐車場を利用することなどを呼びかけていて、駅前では2人の誘導員による声掛けやチラシの配布もしています。

コロナ禍があけ、人の出入りが増えた2023年の11月ごろから声掛け件数が急激に増加し、月に2000件以上、声をかけていると言います。

今後について、郡山市道路維持課の武藤茂雄課長は「違反者への対策強化について検討していきたいと思う。周知を努めながら、あとは対策も今後関係機関、警察等相談しながら考えていきたい」と話しています。