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【紅麹原料問題で福島県内でも影響が…】いわき市の企業が購入者に使用中止を呼びかけ

2024年3月29日 18:40
【紅麹原料問題で福島県内でも影響が…】いわき市の企業が購入者に使用中止を呼びかけ
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントでの健康被害が全国で相次ぎ、福島県内でも影響が広がっています。
いわき市の企業が小林製薬の「紅麹原料」を販売していたとして回収を急いでいます。

一連の問題による死者は5人に…。健康被害の相談も日を追うごとに増えています。
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントで健康被害が相次いでいるこの問題。いわゆる「未知の成分」がサプリメントに含まれていたことで健康被害が広がっているとみられていて、小林製薬はそれらの回収を急いでいます。

ただ、この「赤み」が特徴の「紅麹」は料理への着色や風味付けとしてさまざまな食品に使用されているため、それを使った商品の自主回収の動きが広がっています。

流通大手「イオン」は、自社ブランド商品に小林製薬の紅麹原料が含まれていたとして自主回収を発表。
小林製薬が発表したいわゆる「未知の成分」が含まれる紅麹原料は使用していないものの、安全性を確認できるまでは販売を見合わせる方針です。

こうしたなか、福島県内でも回収の動きが出ています。いわき市で味噌や醤油などを販売する企業は、小林製薬の紅麹原料を約10年前から販売していて購入者に使用の中止と返品を呼びかけたということです。

この企業によりますと、直近半年間で8人に販売したということですが、全員と連絡がとれ健康被害を訴えている人はいないということです。
本来健康を目指して摂取するサプリメントに問題のある成分が含まれていたり、全国的に様々な食品に含まれているとなると不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

影響は広がる一方ですが、冷静に対応することも大切です。
福島県内の各保健所によりますと、今のところ、サプリメントを摂取した1人から体調不良の報告があったということですが、入院はしておらず症状も改善しているということです。

サプリメントを持っている人は使用を中止し、体調に不安がある方はお住いの地域の保健所や医療機関にご相談ください。