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「いまここにいるなと思っても…」海の事故に注意…離岸流で一気に沖へ 福島

2024年7月31日 17:35
「いまここにいるなと思っても…」海の事故に注意…離岸流で一気に沖へ 福島

まずは、本格的な夏となり海のレジャーを楽しむ人も多いと思いますが、全国各地で海水浴客が海に流される事故も相次いでいます。悲惨な事故を防ぐために海水浴場ではどんな点に注意をすれば良いのでしょうか。海水浴客を見守る「監視のプロ」を取材しました。

海のレジャーシーズンを迎え各地で相次いでいる「海の事故」。7月30日は福岡市の海水浴場で幼い男の子と女の子が鳥のような形をした浮き輪に乗ったまま沖に流される事故がありました。2人はその後、救助されましたが、男の子は意識不明の重体だということです。こうした事故を防ぐために、海水浴場ではどんな点に注意をすれば良いのか。南相馬市原町区の北泉海水浴場を取材しました。夏休み期間中とあって、子どもたちも楽しそうに海水浴を満喫していますが…。各地で相次ぐ海の事故。保護者は、海で遊ぶ子どもから目が離せません。

■保護者(女性)
「奥まで行かないように見てる、「(入るのは)足だけね」って言って」

事故を未然に防ぐためには、この「監視の目」が欠かせないのです。こちらでは、海開きの期間中、市から委託を受けた監視員=ライフガードが海水浴客を見守り、「監視の目」を強化しています。そんな「監視のプロ」は、今回の福岡市で起きた事故についてある点が気になると指摘します。

■ライフガードを担う 星雅継さん
「離岸流で沖に引っ張られて流されたのではないか」

こちらは、福島海上保安部などがいわき市の海水浴場で行った実験映像。「離岸流」とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻る時に発生する強い潮の流れのことで、水難事故の原因の1つとされています。どこの海水浴場でも起りうる「離岸流」に、ライフガードも特に注意を払っているといいます。

■ライフガードを担う星雅継さん
「いまここにいるなと思っても、ちょっとでも目を離すと10メートル先とかスーッと行って、泳いでいっても追いつかなかったりする」

北泉水浴場では、毎朝、ライフガードが離岸流の発生状況を確認し、安全なところを選んで遊泳区域を指定しています。ただ、事故を防ぐためには、海水浴客自身が、海にはさまざまな危険があることを意識することが大切です。

■ライフガードを担う 星雅継さん
「常日頃、(海水浴客が)離岸流に入りそうだったらその前に「ここ危ないからこっちで泳いでください」とやりながら毎日ライフガードをやっている。(ライフガードの)指示を守って遊んでくれれば、楽しく海水浴できると思う」