「装備を整えて“浮いて待つ”が一番大切」水の事故に備えて…子どもたちが海の安全教室 福島・いわき市
海開きが行われるなど、福島県内も海水浴シーズンに入りましたが、最近は厳しい暑さも相まって、海や川で涼みたい、そう感じる方も多いかもしれません。
ただ、水難事故は、毎年、報告されていて、安全に遊ぶためにも、水の怖さを知っておくことが重要です。
この日、いわき市の小学校で行われていたのは、海の安全教室です。
水の特性を知って水難事故への対策を学んでもらおうと福島海上保安部が開きました。
誤って水に落ちてしまったことを想定して、子どもたちは、あえてTシャツを着るなど日常生活に近い格好で教室に臨みます。
服を着て水に入ると、動きにくくなる感覚や、浮き輪などがないと、そもそも浮くことが難しいことを子どもたちはつかんでいきます。
そして、今度は、2リットルのペットボトルを浮き輪代わりにして、動物のラッコのように胸の前でペットボトルをつかんでみると体が浮きました。
緊急時には、こうした身近なものが身を守る道具となります。
一方で、やはり海や川に行くときには…ライフジャケットが一番、有効な装備です。
■参加した児童
「ペットボトルはちょっとだけ溺れかけるけど、これは全然溺れない」
子どもたちも実感したように、体が確実に浮きます。ポイントは、体のサイズにあったライフジャケットを選ぶこと。
■参加した児童は
「子ども用のやつの方が浮きやすくて、大人用のやつはぶかぶかしてて浮きづらかったです」
水の事故にあったとしてもライフジャケットを着用していれば、無駄な体力を使わず、救助を待つことができます。
■福島海上保安部 警備救難課 齋藤 一世課長
「まずはしっかりと装備を整えて、浮いて待つということが一番大切になってきますので、もし何かあったときにライフジャケットがあることによって安全に対応することができますので、非常に大切なものになります」