44年ぶりの広島・坂町長選挙戦 現職と新人の一騎打ち
任期満了に伴う広島・坂町長選挙が21日告示され、現職と新人の2人が立候補しました。
選挙戦となるのは、44年ぶりです。
立候補したのは、届け出順に無所属・現職の吉田隆行氏(72)。
無所属・新人の豊岡勘太郎氏(60)の2人です。
9期目を目指す現職の吉田氏。初当選から8回連続で無投票で当選していて、今回が初めての選挙戦です。
これまでの実績をアピールし、西日本豪雨で大きな被害を受けた小屋浦地区の復興・再開発などを訴えています。
■無所属・現職 吉田隆行氏
「高齢者から子育て世代、幅広く行政サービスができる。そういう町づくりをしっかりと取り組んでいく」
一方、新人の豊岡氏は坂町で建築設計事務所を経営し、地元で30年以上、消防団員も務めています。
西日本豪雨を教訓とした防災力の強化のほか、子育てしやすい環境の整備などを訴えています。
■無所属・新人 豊岡勘太郎氏
「若い方には20年後、30年後、50年後、この素晴らしい坂町に今と同じように住んでいただけるように皆さんの先頭に立って頑張っていきたい」
坂町の人口は約1万2500人。これまで10回連続で無投票当選が続いており選挙戦となるのは44年ぶりです。
坂町の選挙管理委員会で対応にあたる職員も町長選の選挙戦を経験するのは初めてのことです。
■坂町 選挙管理委員会 西谷伸治 事務局長
「昨年も衆議院(選挙)があったので、事務自体は変わらないが町長選は初めてなので、その辺りは気合いを入れてミスのないようにやっていきたいと思っている」
前回、1981年に行われた選挙の投票率は90.2%。選管では、投票に向けた準備も進めています。
■坂町 選挙管理委員会 西谷伸治 事務局長
「こちらが期日前投票所の記載台。今から候補者の名簿をはり出し、22日8時半からの期日前投票に向けて準備を行っている」
坂町役場では、1月22日から25日まで期日前投票をすることができます。
現職への評価と防災力の強化などが争点となる選挙は、1月26日投開票です。
【2025年1月21日放送】