【自民党総裁選】広島県選出国会議員の動向は? 門脇記者が解説
■森拓磨キャスター
今回の総裁選で広島の国会議員はどの候補者を支持しているのか。現在、日本テレビ政治部で取材にあたっている門脇記者に伝えてもらいます。
■門脇明伸記者
はい、広島を地盤とする自民党の国会議員や関係者を取材したところ、これまでに支持する候補が分かっているのは8人です。このうち「旧岸田派」が6人いますが、投票先は分かれる見込みです。寺田衆院議員など最も多い4人が支持しているのが、林官房長官です。現在、政権のナンバー2で「旧岸田派」の座長を務めていました。支持する議員の1人は「岸田政権の政策の流れを引き継ぎつつ、安定感のある政権運営をしてくれるだろう」と話しています。
一方で、同じ派閥出身からは上川外務大臣も立候補していて、1人が支持に回っています。そして、派閥とは関係がない小泉進次郎・元環境大臣を広島7区の小林史明議員が
支持しています。この他「茂木派」の2人は茂木幹事長の支持に回っています。
■森拓磨キャスター
岸田首相が誰を支持するのかは、わかっているんでしょうか?
■門脇明伸記者
岸田首相は「不出馬を表明した人間があとのことについて申し上げることは控えるべき」と話し、態度を明らかにしていません。
ある首相周辺は「総理は開かれた総裁選にしたいという思いが強い。自身の発言で影響を与えないよう明言はしていないんだろう」とする一方、「自身が身を引いたことで、派閥にとらわれず過去最多の9人が立候補した意義は大きい」と語っています。
明言はしていない岸田首相ですが「政治とカネの問題、あるいは政治の信頼回復の問題について、一連の改革努力が続けられてきた」「こうした一連の改革マインドが、後戻りすることがないような方であってもらいたい」と話しています。
■森拓磨キャスター
きょう(12日)の段階で、総裁選の情勢はどうなんでしょうか。
■門脇明伸記者
広島では支持する議員が多い林長官ですが、全国的にみると知名度は低く、党員票をどこまで獲得できるかが課題となります。現状では、知名度の高さ、また、全国の党員・党友の支持を集めている石破氏、小泉氏、高市氏を軸とした戦いになる見込みです。ですが、多くの候補者が立候補し票が分散することから、一回目の投票で過半数を獲得する候補者はおらず、上位2人による決選投票が行われる見通しです。
27日の投開票に向けて、論戦が始まりましたが、「裏金問題に対する対応」や「経済政策」などが争点となります。
(2024年9月12日放送)