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広島に誕生した卓球の実業団チーム 卓球愛に溢れる監督と選手たち チーム一丸となって日本一を目指す!【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年2月4日 10:19
広島に誕生した卓球の実業団チーム 卓球愛に溢れる監督と選手たち チーム一丸となって日本一を目指す!【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。有田優理香アナウンサーが、広島に2023年に誕生した、実業団の卓球部を紹介します。

先日、全日本卓球選手権が行われ、パリオリンピック・シングルス代表も決まりました。多くの選手が世界の舞台で活躍し、人気が高まっている卓球ですが、広島に2023年に誕生したばかりの、今後が楽しみな実業団チームがあります。

誕生したばかりのサンケイ卓球部

向かったのは、広島市西区のビルの一室。ビシッと敬礼で迎えてくれたのは、警備会社サンケイの卓球部です。部員は、20~50代まで6人です。2023年4月に誕生し、普段は警備の仕事をしながら、週に5日、夕方以降に会社内の練習場で2時間汗を流しています。

創部1年足らずで日本リーグに加盟。5月から実業団最高峰のリーグ、日本リーグの2部に参戦することが決まっています。新たに歴史を作っていこうとしているチームです。

■サンケイ卓球部 宮本卓也主将
「仕事をこなしたあとに、大好きな卓球ができることにうれしさを感じています。2部の上位、もしくは2部優勝、その先の1部昇格を狙っていきたいと思います。」

キャプテンの宮本卓也選手は、広島県廿日市市出身でインターハイになど全国大会にも出場し、実績のある選手です。社会人になって部ができるまでは、クラブチームから個人で大会に出場していました。2023年から、会社に卓球部ができたことで、実業団として会社の名前を背負って出場するできることに喜びを感じていました。

サンケイ卓球部の魅力、ここにアーリー!

サンケイ卓球部の魅力は、「警備と卓球」「社長は○○」「神業アーリー!」の3つです。まずは「警備と卓球」についてです。実業団のチームなので、警備員の仕事をしながら、卓球選手としての両立を図っています。勤務は週に5日で、普段は警備員の勤務管理など内勤が多いといいます。現場に出て、ショッピングモールなどの警備にあたるので、普段の訓練も欠かしません。

警備が卓球にどのようにいきているのでしょうか。まず、「警備の立ち仕事」は、卓球の強いスマッシュを打つのに大事な「足腰を強化」します。そして、「警備の交通誘導」では、スムーズに事故なく車両を誘導する際に必要な瞬時の判断が、0.1秒の世界でボールを返すための「瞬間の判断」を磨きます。

続いては「社長は○○」についてです。社長は、サンケイ卓球部の監督であり、選手です。かつて全国レベルで活躍していました。また、今も週に5日、選手と一緒に練習しています。地域貢献の思いから、自身の会社に卓球部を創部したということです。

卓球愛が強い監督ならではの、粋な計いがあります。

■サンケイ卓球部 荒谷雄気監督
「こだわりはこのフロアマットです。東京五輪で使用されていたものを使っています。モチベーションも上がるし、非常にいいマットなので、足腰の負担も少なく済むと思います。実際に(ここらへんは)、張本選手のシューズの跡なんじゃないかな。」

東京オリンピック時に使用されたフロアマットでの毎日の練習は、モチベーションを高く保つことができます。卓球に理解のある監督だからこそ作ることができた、最高の環境で日々技術を高めています。

最後は「神技アーリー!」です。サンケイ卓球部の技術の高さには、目を見張るものがあります。まずは、球当てです。ルーキーの高橋選手はわずか2球で、キャプテンの宮本選手は1球で決めました。また、卓球台の上をはうように球が進む、卓球の中でも最も美しいショットと言われる「ゼロバウンド」を魅せた竹友良幸選手は、「なかなかできる技ではないが、できたときは達成感がある。」と話しました。神業ができるのも、普段の地道なトレーニングの賜物です。

2024年度から、サンケイ卓球部は日本卓球リーグ加盟チームとなり、5月に静岡県浜松市で予定されている前期日本リーグで、リーグ戦デビューの見込みです。新たな歴史を作るチームに、今後も注目です。

【テレビ派 2024年1月30日放送】