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ひろしま男子駅伝に出場 青山学院大学4年倉本玄太選手 レースを走り抜く原動力とは!? 強さのヒミツに迫る!【アナたにプレゼン・テレビ派】 

2024年1月24日 20:39
ひろしま男子駅伝に出場 青山学院大学4年倉本玄太選手 レースを走り抜く原動力とは!? 強さのヒミツに迫る!【アナたにプレゼン・テレビ派】 

広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンする有田優理香アナウンサーが、先日の「ひろしま男子駅伝」に出場した、広島県チームのある選手についてプレゼンします。

箱根駅伝も走った、あの選手…!!

「ひろしま男子駅伝」で、地元広島チームのアンカーを務めたのが、三原市出身で青山学院大学4年の倉本玄太選手です。世羅高校時代は3年連続で全国高校駅伝に出場し、2024年の箱根駅伝では9区で区間賞を獲得し、チームの総合優勝に貢献しました。春からは、地元の実業団・中電工で世界を目指して練習を続けます。

■青山学院大学4年 倉本玄太選手
「地元で戻ってきて走れることに、感謝の気持ちでいっぱい。感動や元気を地元に届けられる選手になりたい。広島といえば、倉本と呼ばれる選手を目指して、広島代表となれるようにがんばりたいと思います。」

しかし倉本選手は、青山学院大学での4年間について、「苦しかった。思い描いていたものとはかけ離れていた。」と言います。大学1年生から3年生は、ケガや不調により、大学で三大駅伝と言われる出雲・全日本・箱根の駅伝への出場が1回もありませんでした。

それでも、「負けてたまるか」と大事にしてきた言葉が、倉本選手の座右の名『不撓不屈』です。どんな高い壁でも、乗り越えて頑張っていこうと競技を続けてきました。

倉本選手の強さのヒミツ、ここにアーリー!!

倉本選手が辛い中でも頑張ることができる原動力を2つ見ていきましょう!

まずは、スパイクシューズについてです。箱根駅伝では堂々の区間賞でしたが、その3ヶ月ほど前に大きな試練が訪れます。2023年9月の学生三大駅伝開幕戦の出雲駅伝のメンバー選考のレース会で、レース中にスパイクが破れてしまうアクシデントに見舞われます。しかしこの状態でも、諦めずにレースをやめずに最後まで走り抜きましたが、チームで17番目でした。破れたシューズを持って、原晋監督に事情を説明しましたが、「それも含めてのレースだから」と、素っ気なく言われたそうです。結局、出雲駅伝のメンバーから外れ、第2戦の全日本大学駅伝でもメンバー入りできませんでした。

倉本選手は、この時のスパイクを捨てずに保管し、その時に学んだ「運も実力のうち」というのを、スパイクに書いて常に目に見えるところに置いておいたそうです。その後の倉本選手は、箱根駅伝選考の材料になる2つのレースで、どちらも自己ベスト、さらにチーム内でも上位の好走を見せ、箱根駅伝でメンバー入りを果たします。

そして、レース終盤に原監督から「自分で勝ち取った9区なんだよ!自分のためにこの区間を走りきろう!」と温かい声掛けがありました。苦しかった4年間だったけど、諦めずにやり続ければ、花が咲くんだなということ学んだそうです。

そんな倉本選手を支え続けてきた家族も、大きな存在です。父・政秀さんと母・恵理子さんは、先述のシューズ事件では、涙が止まらなかったと言います。『箱根駅伝に出る』というのが家族の夢で、レース当日の朝には、父・政秀さんから『夢の舞台楽しんでくれ。今までありがとう』と、感謝を伝えるメッセージが届き、倉本選手は『今日夢叶えてやるよ!』と返信したそうです。

『ひろしま男子駅伝』でも、熱い応援が見られました。5年ぶりに『ひろしま男子駅伝』に帰ってきた倉本選手を父の政秀さんと母の恵理子さんは息子の雄姿を沿道で待ち受けます。

■父・政秀さん
「感謝です。広島県を背負っているので、どきどきしますね。」

玄太選手が目の前を駆け抜けた際、家族一丸で全力で声援を送りました。その家族の温かい応援に玄太選手は…

■倉本玄太選手
「今日は気付かなかった。」
■父・政秀さん
「うそじゃろ?!」
■倉本玄太選手
「もっと活躍して、広島から世界に飛び立てるように頑張りたい。」

春からは広島を拠点に練習する、実業団チーム中電工に進みます。今後の目標は『マラソンでオリンピックや世界大会に出られるように、そして広島出身として誇りを持てる選手になりたい』です。悔しさをバネに大きく成長し、故郷に帰ってくる倉本選手の活躍に注目してみてください。

【テレビ派 2024年1月23日放送】