高校授業料無償化でどう変わる? 広島での影響は?
自民党・公明党・日本維新の会の3党が、高校授業料無償化について合意し、その内容が含まれた来年度予算案が衆議院で可決されました。
まず、現在の授業料からおさらいしましょう。
現在の公立高校授業料は年間11万8800円です。(月額9900円)
一方、広島県の私立高校の平均は年間43万3851円。(月額3万6154円)
これに対して国から就学支援金として年額11万8800円が支給されます。
ただし、家族構成によりますが世帯年収がおおよそ910万円までの所得制限があります。
私立に通っている生徒にはは39万6000円まで加算されますが、世帯年収590万円までという制限があります。
これがまず、今年4月に910万円の所得制限がなくなります。すべての世帯に11万8000円を支給します。
ただし私立に通う家庭の所得制限はそのままです。
来年4月からは、私立高校についての所得制限もなくなります。
さらに、支給額も最大45万7000円まで引き上げられ、実質的に私立の授業料も無償化されます。
高校無償化について街の人に聞きました
■2人の子どもが社会人の主婦
「2人子どもがいたから、1人は私立に行ったりして家計的には大変だった。プラスで塾のお金もかかるし、 無償化されたらいいと思います」
■3月で公立高校を卒業
「私立だったらきれいというのも あるし、若い人から見たら、私 立って公立しかダメって言われている人もいると思うし、憧れるところもあるんじゃないか」
■娘が4月から公立高校生
「授業料だけですよね。受験料関係ないですよね。そっちの方が受ける側には大きかったので、その辺も考えて欲しい」
■娘が4月から公立高校生
「公立はいいと思うけど、私立は今のままで、学費は高くてもそこに行きたいという人が行かれたらいいんじゃないか」
先月行われた広島県の公立高校の最終志願倍率は平均で0.98倍。
今の制度になってはじめて1倍を割りました。また全日制本校84校のうち53校で定員割れでした。