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広島の地酒を友好都市・中国四川省へ! 巨大市場に商機を求めて 元銀行マン・県職員の挑戦に密着!

2023年11月29日 10:26
広島の地酒を友好都市・中国四川省へ! 巨大市場に商機を求めて 元銀行マン・県職員の挑戦に密着!

ここ数年、コロナ禍などで、広島の企業の海外進出に陰りが見られます。そんな流れに抗う新たな試みとして取材したのは、「三大酒処」広島の「日本酒」の新たな販路として、巨大市場・中国を目指し奮闘する、1人の県庁マンです。

友好都市・中国四川省に、広島の酒を!

中国の四川省が、広島県と友好提携を結んで、間もなく40年になります。10月、広島県産の日本酒商談会が、省都の成都で開かれました。

■坂根さんと重慶総領事WEB
「広島県の坂根です。広島県は四川省と友好提携を結んでいます。にもかかわらず、成都・重慶、四川省の方には、広島のお酒がほとんど入っていない状況なんです。」

総領事と共に、インターネットを介してメッセージを発信するのは、この催しを仕掛けた坂根広春さんです。広島県出身の坂根さんは、銀行に勤めたのち、11年前に県の職員に転職。現在は、県内企業の海外進出を支援する部署に所属します。そこで注目したのが、中華料理に合った日本酒を開発した東広島市の酒蔵「今田酒造本店」の取り組みでした。

■広島県商工労働局 海外進出支援グループリーダー 坂根 広春さん
「これは、広島県が発案した事業じゃないかなと思うぐらい、すごく応援したい気持ちになった。」

広島県が、四川省と経済交流を目的とした友好提携を結んだのは、1984年9月でした。人口1200万の巨大都市・成都には、経済交流事務所を構え、交流は、一般や技術指導など多岐にわたります。

■広島県商工労働局 海外進出支援グループリーダー 坂根 広春さん
「今回やってみて、どういう反応があるかによるけど、ニーズもあって、うまくいくようなことがあるのであれば、日本酒を四川省に出す取り組みを、どんどんしていきたい。」

「日本酒の日」にあわせて広島市内で開かれた催しで、この日を含め、県内すべての酒蔵に、中国での商談会への協力を呼びかけました。そして、現地に向かう直前まで、中国人スタッフと準備のやり取りを重ねました。

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