広島土砂災害から10年 被災男性の取り組み
広島市土砂災害の発生から今年で10年です。自ら被災しながら、復興と記憶の継承を続ける男性の活動を取材しました。
壁一面に彩られたペイント。園児とともに絵を描くのは畠堀秀春さんです。
■畠堀秀春さん
「描けましたかみんな」
安佐南区八木地区にあるこの建物。自らも被災した畠堀さんが「復興交流館」として2016年に立ち上げ、住民の交流拠点となっていました。
施設は去年3月に役割を終えましたが、地域の活性化につなげようと、畠堀さんが壁画アートを提案。地元の保育園児たちが集まり、思い思いの色で彩りました。
■宮脇アナウンサー
「こどもたちによるペイントの感想いかがですか」
■畠堀さん
「いやーこれ素晴らしいですよね子供たちの心の中の思いが描かれている。未来に向けてのメッセージがここに描かれたような気がします」
畠堀さんの願いは、災害を知らない世代に記憶を継承し、慰霊の気持ちを持ってもらうこと…。
「10年が経って子供たちのメッ セージが壁面に描かれることに よって子供たちも忘れない、災 害を忘れないそれを受け止めて 帰ってくれたと」
去年建てられた、「広島市豪雨災害伝承館」。畠堀さんはここで、土砂災害の教訓を訴え続けています。
「情報キャッチする地域にいる人に発信する避難行動への誘導をしていくのが我々被災者の役割・責務でないかと思う。」
【2024年6月21日】