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子どもに決めさせる片づけが「生きる力」を身につける! 整理収納アドバイザー直伝の片付け術【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年3月18日 17:00
子どもに決めさせる片づけが「生きる力」を身につける! 整理収納アドバイザー直伝の片付け術【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。馬場のぶえアナウンサーのテーマは「子育て」や「福祉」。今回は「子どもの片づけ」についてプレゼンします。

子どもが片づけをしない…どうすればいい?

今回は、片づけのプロで、整理収納アドバイザー歴17年の江川佳代さんです。10年前に、親・子の片づけ教育研究所を立ち上げました。片づけを通して親と子の人間力を磨く取り組みをしています。

江川さんは、片づける際に最初に行うことは、「いるもの」と「いらないもの」を区別することと話します。物はどんどん増えることから、春休みや新年度を迎えるタイミングで、いらないものを処分するといいそうです。しかし、捨てることが悩ましいものは「一時保管ボックス」というものを作って保管し、別の場所に移動させて1年間保管します。保管から1年後に処分する時に、迷うようであれば、さらに1年延期すればいいとのことです。悩む物を分散させるのではなく、1つの場所にまとめておくというのが大事ということです。また、目安として保管をいつから始めたのかを書いておくことも望ましいそうです。

江川さんは、親が収納場所や方法を提案して子どもに決めさせることが、子どもが片づけ上手になるためのポイントとしてあげています。例えば、子どもに「これはどこに納めたい?」と聞いて、子どもに決めさせます。それでも子どもが迷うようであれば、「こことここだったら、どっちが片づけやすい?」と選択をさせます。こうすることで、子どもにとって、片づけが親にやらされていることではなく、自分で考えることになります。親子で話し合い、子どもにどうすればいいかを考えさせることで、親子のコミュニケーションになります。

片付け方①<ぐちゃぐちゃな引き出し>

「引き出しの中がぐちゃぐちゃになってしまう」というお悩みについて、江川さんは「使う頻度で分類して、定期的な見直しをほしい」と話しています。引き出しの中がぐちゃぐちゃになってしまうのは、入れる場所が決まっていないので、とりあえず入れてしまうからだということです。そのため、手前によく使うものを、奥にストックや人からもらったものを入れるなど、決まりを作るといいそうです。

子どもが服を脱ぎっぱなしにすることはよくありますが、こちらも収納方法を簡単にするといいそうです。子どもにとって、ハンガーに服をかける作業が面倒になりますので、ハンガーではなくフックにすることをお勧めします。

片付け方③<ゴミが置きっぱなし>

ゴミをそのまま置きっぱなしにしてゴミ箱に捨てないことは、ゴミ箱の場所が良くないのではと、江川さんは言います。ごみを捨てないことには理由があり、ごみ箱が捨てづらい場所にあるかもしれないので、ゴミ箱の場所を変えてみるといいということでした。

おすすめの収納方法は、カラーボックスを使ったやり方です。とにかく、学用品を一カ所に集めると良いそうです。カラーボックスの上が、ランドセル置場になり、中には教科書や学校に持っていく習字道具などを、さらに横にハンカチやティッシュも揃えておくと、身支度が全てできます。そして、使うものがどこで必要かというのを考えて、納める場所を決めるのも大事です。例えば、靴下を家の中で履かない人であれば、玄関に靴下を収めてもいいそうです。家を出る時に履くことで、効率が良くなります。「服は服」と、同じ場所にする必要はなく、使う場所で考えることも1つの方法ということです。

江川さんは、片づけは目の前を綺麗にするだけではなく、生きる力を育むものと言います。子どもは、片づけを通じて様々な力を身につけることができます。例えば、「いるもの」「いらないもの」を区別することは、選択をする力につながります。これは、将来自分の進路やパートナーなど、自分の価値観を照らし合わせて選ぶことができるようになるいうことです。また、収納場所や方法を決めることは「どうしたら収納しやすいだろうか」と、先を読む力となり、想像力が身につきます。さらに元の場所へ戻し、維持することは日常の習慣なので、習慣力と継続力も身につきます。親子で片づけやすい方法を一緒に考えて、片づけで身につく生きる力を育てたいですね。