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流木を組み合わせて作った巨大なオブジェが鳴門市に出現【徳島】

2025年2月10日 16:19
流木を組み合わせて作った巨大なオブジェが鳴門市に出現【徳島】
徳島県鳴門市の海岸に瀬戸内海から流れ着いた流木を組み合わせて作った巨大なオブジェが現れました。

その姿は世界中に知られたあの人気者。一体どんなオブジェなのか、取材してきました。

(山賀駿平記者)
「私は今鳴門市に来ています。巨大なオブジェが見られるということでどんなものか楽しみです」

(オブジェを見た人)
「インパクトありますね。あんまり他では見かけないような」
「すごいですね、すごいです」

(山賀駿平記者)
「うわー、あれは」

走って近づいてみると…。

ゴージーラー!

(山賀駿平記者)
「近くで見るととても大きいです。よく見ると木が複雑に絡み合っていて緻密さも感じます」

そこに現れたのは流木を組み合わせてつくられた巨大なゴジラです。

高さ3メートル、全長7メートル、大量の流木を廃材のビニールひもで結びつけています。

地元で環境活動に取り組む島田公さんらが、約5か月かけて作りました。

実は島田さん、一級建築士の資格も持っているんです。

(島田公さん)
「去年ゴジラが(世に)出てきてちょうど70年。祝70歳ということでゴジラにしようということになりました」

(制作メンバー)
「できるだけ大きなものを作ろうということで、こんな巨大なものができました。がっしりとしたものを作りたいなあと思いまして、見てくださいこの足を」

(島田公さん)
「設計は無いですね。その場限りで。ただ難しいのは、決まった形の材料がないので見ての通り流木を集めてきてそのままあてがっているんですけど予定通りできない。最初作ったときはゴジラに見えなかったんですよ。だんだん自分たちで改良していく間にもっと迫力を出したいなということでできました」

それにしても環境団体のみなさんがなぜ巨大オブジェを?

(島田公さん)
「ここの海岸は瀬戸内海のゴミが北の風に乗ってものすごく打ちあがるんですね」

流木は拾い集めても塩分を含んでいるため焼却処分が出来ず行政も引き受けてくれません。

それなら雨で塩分が洗い流されるまでオブジェとして活用しようと島田さんたちは考えました。

(島田公さん)
「瀬戸内海っていうのはいろんなところからゴミが流れてきてます。最終的に鳴門海峡を越えないゴミがここにたまってくる。皆さんに(海のゴミ問題)に対する意識をもう少し持ってもらいたい。ゴミがあるということを知ってもらいたいっていう問題提起です」

この巨大ゴジラは、塩分が抜けるとみられる9月以降、解体してクリーンセンターで焼却処分するということです。

突如、海に現れた巨大怪獣には、人々の環境問題に対する深いメッセージが込められていました。
最終更新日:2025年2月10日 20:13

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