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町の伝統文化復活を つるぎ町の道の駅で伝統行事「廻り踊り」写真展に合わせ踊り実演【徳島】

2024年3月20日 17:25
町の伝統文化復活を つるぎ町の道の駅で伝統行事「廻り踊り」写真展に合わせ踊り実演【徳島】
徳島つるぎ町山間地域に伝わる「廻り踊り」の写真展が、町内の道の駅で開かれています。

この写真展に合わせて踊りの実演が行われると、参加者は笑顔を見せていました。


浦山地区よ~の~廻り踊りおめでとう~」

「廻り踊り」は、つるぎ町貞光や一宇などの山あいの集落で、先祖の霊を慰めるため主にお盆に行われてきた伝統行事です。

かつては町内の十数か所で行われていましたが、過疎や高齢化の影響で激減し、今では町内の端山地区だけになっています。

そうした町の伝統文化を復活させようと、3月18日、つるぎ町の道の駅で、保存会による踊りの実演が行われ、実際の様子を収めた写真の展示も始まりました。

会場には、町の教育委員会が1966年からの6年間に浦山地区で撮影した、56点の写真が展示されています。

廻り踊り保存会 佐古正幸さん(76・浦山地区出身))
「非常に懐かしいです。昔はこうしてどこに地区も、こういうふうな廻り踊りはたくさんあった。この上に上がって、傘の下でこう。何で傘してるかと言えば、音頭出すときに声が上にもれないように傘をさしている」

歌い手が床机と呼ばれる台に上がって音頭をとると、人々が輪を作って踊ります。

昔は、朝まで踊り続けることもあったそうです。

現在約50人が暮らす浦山地区では、15年ほど前から人口減少などを理由に開催できなくなりました。

この日は、保存会のメンバー以外にも地域の人が参加して、久しぶりの踊りを楽しみました。

(参加者)
「最高じゃな、もうこんなの何年ぶりじゃな」

(初めて参加した移住者)
「ずっと踊り続けるのを、きょう一緒に踊ってビックリしてます。(歌は)間、間を自分で考えてる部分があると聞いたので、技術がすごいいることなんだなと思って、いろいろ知れました」

(参加者)
「やってほしい。これが徳島県の文化のひとつだと思うので、是非やってほしいと思う。阿波踊りと同じ、大事なもの」

(写真展を企画した上井茂さん(76))
「写真展やって、見てもらって、そういう復活に繋げていければいいなと思った」

写真展を企画した上井茂さんは、2025年、町内の寺で踊りを開催できるよう活動を続けたいと話しています。

写真展は、4月4日まで「道の駅 貞光ゆうゆう館」で、開かれています。

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