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こども園で積み木誤嚥 当時の園長ら8人を業務上過失傷害の疑いで書類送検【徳島】

2024年6月14日 18:51
こども園で積み木誤嚥 当時の園長ら8人を業務上過失傷害の疑いで書類送検【徳島】
2022年12月、徳島北島町の保育施設で、当時1歳0か月の男の子が積み木を喉に詰まらせ、一時、心肺停止となる事故がありました。

この事故で警察は6月14日、当時の園長や保育士ら8人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。

警察によりますと、園長らは、喉に詰まる恐れがあるものを児童に触れさせないよう、注意する義務があったにもかかわらず、手の届く場所に放置した過失により、男の子が積み木を喉に詰まらせ、低酸素性脳症の傷害を負わせた、業務上過失傷害の疑いが持たれています。

現場にいなかった職員1人についても、玩具が手の届く場所にあることを認識していたとして、罪に問えると判断しました。

当時、このクラスでは、5人の職員のもとで14人の園児が室内遊びをしていましたが、男の子が嘔吐しているのを職員が発見し、119番通報しました。

警察や関係者によりますと、積み木は、長さ3cm、直径2.4cmの円柱形で、棚の高さ34cmの位置に置かれていました。

当時、このクラスには、安全点検で「誤嚥する恐れのある玩具」に対するチェック項目は無かったということです。

男の子は現在も意思疎通ができない状態で、治療を受けています。

事故を受け北島町は2023年2月、原因究明や再発防止に向けた医師や大学教授らによる事故検証委員会を設置。

6月13日の町議会で、進捗について報告がありました。

北島町子育て支援課・朝野 真紀 課長)
「検証委員会では、報告書の作成を終了し、3月1日に町長へ答申として、提出されました。」
「町といたしましては、保護者の同意を頂き次第、報告書を公表し、再発防止に取り組んでまいりたい。」

町は、近くホームページで報告書を公表するということです。

今回の書類送検を受け、子ども園では、再発防止策を講じているとした上で、「被害者にはただただ申し訳ない。後日改めて、詳しい内容を発表 したい。」とコメント。

一方、こども園を認可し、監査する立場にあった県は、認可と監査については、「適正だった」としています。

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