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「人と人に虹の架け橋を」観客も参加して作品完成 虹を架ける男・レインボー岡山さん

2024年11月22日 19:35
「人と人に虹の架け橋を」観客も参加して作品完成 虹を架ける男・レインボー岡山さん

熊本市現代美術館で開催中の展覧会「ライフ2」。社会の矛盾と闘いながら未来に向かって作品を手がけるアーティストを紹介します。今回は小国町在住の「虹を架ける男」、レインボー岡山さんです。

美術館の中の虹。七色のテープを張り巡らせたこの空間が、作品です。虹を架ける男、レインボー岡山さん。強烈ないで立ちです。
Q戦隊ヒーローみたいですね?
■レインボー岡山さん
「そんなんじゃないですよ」
Qそれは何ですか?
■レインボー岡山さん
「これは自ら風を起こすというか、 こう歩いたら回るでしょう。風が吹くのを待たずに自分で風を起こしていく象徴です」
Qふだんからこれで生活を?
■レインボー岡山さん
「してないしてない。普段俺、恥ずかしがり屋なんで」

レインボー岡山さんは、美術大学卒業後の20代の頃にはニューヨークに渡ったり、地元の九州で油絵や陶芸を手がけたりしていました。試行錯誤の中で現代アートを知った岡山さん、形にとらわれない表現に目覚めます。それが虹の出発点でした。

■レインボー岡山さん
「阿蘇に住むようになって、虹をよく見るようになったんですね。(人と人に)架け橋をかけたいなと思ってたところに虹っていうのが片隅にあって、その架け橋が虹色だったらいいなというのと、 虹って全世界の人が知ってるじゃないですか。だけどいつも見られないっていうか、 その存在のかっこよさというか、 すぐ消えちゃうとか」そういう存在になれたらいいなっていう憧れですよね」

レインボー岡山さんの作品は、観客が手を加えて完成します。
■レインボー岡山さん
「誰でも結ぶのはできるし、切るのもハサミで切ればできる。そこは大事な要素かな。お年よりから小さな子まで参加しやすい」
Q会期中変わっていくわけですね?
■レインボー岡山さん
「そうですね、どわーって増えて、僕の中の夢っていうかね、ここが虹の通路になればいいな、 トンネルというか」

ひと月半後、再び訪ねると。
■専門学校の学生
「言葉じゃ難しいけど、なんかすごく新しい感覚でした」

会場にいたのはデザインを学んでいる専門学校生たちです。
■専門学校の学生
「写真を撮るのが好きなんです。その人の笑顔とか、その幸せがいっぱい詰まった写真を撮って、その人の幸せをみんなに広めていきたいなって」

専門学校に入って半年。悩みもあります。
■専門学校の学生
「今まで自分がいちばんうまいとかそういう環境だったけど、まわりにデザインやる人が増えたから負けてられないなみたいな気持ちが強くなって、いろんなところで劣等感を感じて」

しかし。
Q将来どんな作品を作りたい?
■専門学校の学生
「第一に人の生活をより豊かにするようなデザインを していきたいと考えています」

夢の入り口で現実と闘う若者。そんな彼女、彼らを七色の虹が包みます。

■レインボー岡山さん
「やっぱり若い頃、いろいろ悩んでるとね、試行錯誤すると、どうしてもカラフルよりは、やっぱりなんかモノトーンとか、 そういうふうになるじゃないですか。だけど、だんだん経験積んでくると、ふっと抜ける時がきて、これでいいんだっていうとこあるんじゃないですかね」

熊本市現代美術館の「ライフ2」は12月8日まで開かれています。

最終更新日:2024年11月22日 19:35