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枠にとらわれない自由な想像力 「生の芸術」アール・ブリュット展覧会

2024年1月25日 18:13
枠にとらわれない自由な想像力 「生の芸術」アール・ブリュット展覧会

正規の美術教育を受けていない人たちが、枠にとらわれず自由な想像力で制作した絵画や彫刻などの作品展、「生の芸術 アール・ブリュット展覧会」が、熊本市の県立美術館本館で開催されています。

会場には24人の作家の作品、140点あまりが展示されています。作家の皆さんにはそれぞれ障害がありますが、従来の美術の枠にとらわれない自由な想像力を見せています。

熊本市の藤岡祐機さんの作品は、紙を0.1ミリ以下にハサミで刻んで制作しています。作品単体でも十分美しいですが、並べてみると、これまで見たことがないような表現になります。

玉名市の荒木聖憲さんの作品は、一見絵画に見えますが、実はちぎり絵です。猫の毛一本一本すべてを色紙をちぎって表現しています。猫の島として知られる湯島で見た猫を描いたそうですが、圧倒的な存在感です。背景の花なども立体感を工夫していて不思議な感覚で、地上のどこでもないような味わいがあります。

今回初めて展示された作家の作品もあります。新聞を丸めて動物の形にしたものですが、筋肉のつきぐあいといい、立ち姿の美しさといい、解剖学的にも精密に動物を描写しています。この作者は、山鹿市の小学生、北原岳さんです。

■アール・ブリュットパートナーズ熊本 納富久さん
「展覧会はちょっと敷居が高いっていうイメージがあると思いますが、本当はそういう仕切りがなくて、 もう自由に来て、自由に楽しんで、自由に帰っていただければいい展覧会だと思います」

「生の芸術アール・ブリュット展覧会」は熊本県立美術館本館で、2月4日まで開かれています。入場は無料です。