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JR豊肥線 TSMC進出の菊陽町に新駅建設 2027年春の開業目指す

2023年12月20日 17:54
JR豊肥線 TSMC進出の菊陽町に新駅建設 2027年春の開業目指す

JR九州は20日、菊陽町の豊肥線三里木駅と原水駅の間に新しい駅を作ることを発表しました。2027年春の開業を目指します。

■JR九州 古宮洋二社長
「豊肥線は乗客が伸びていくだろうという想定のもと、会社としても新駅をつくるメリットは十分ある」

JR九州が20日のの会見で明らかにした豊肥線の新駅建設。18日、熊本県の田嶋副知事も交えて菊陽町と設置に関する覚書を締結しました。JR九州によりますと、新しい駅は三里木と原水の間に建設し、2027年春の開業をめざします。現時点での建設費用は周辺施設と合わせて約16億円と試算されていて、すべて菊陽町が負担します。

建設予定地の周辺には町の広場や温泉施設などがあり、JR九州は近年の人口増加を受けて一日900人ほどの利用を見込むとともに、周辺の渋滞緩和にもつながるとしています。菊陽町は1999年に新駅建設を要望しましたが、当時、JR九州は「十分な利用者数が見込めない」として実現していませんでした。

新駅の予定地は町の図書館の近くです。すでに開発が進んでいる南側に対して、今後は北側の開発が見込まれています。特にTSMCを始めとした工場に通勤する人たちの利用が見込まれていて、交通ターミナル的な役割が期待されます。