【狙いは?】乗務員の制帽とネクタイを廃止 熊本のバス会社の取り組み
クールビズがすっかり定着している中、バス乗務員の制服が変わりつつあります。
バスの乗務員といえば、「制帽」と「ネクタイ」のイメージですが、6月から廃止にした県内のバス会社があります。熊本県内や九州地方などでバスを運行する九州産交グループです。
路線バスの乗務員は、制帽やネクタイを着けていません。
■乗客
Q運転手のネクタイと帽子がないのに気付きましたか?
「あんまり見ていないので、気がつきませんでした。車内だから帽子はいらないのかもしれないけどね」
■乗務員
「だいたい運転席のこの辺に帽子をかけて出発前にかぶっていましたので、そのクセが『ああ違うんだな』と」
九州産交グループでは、熱中症対策といった労働環境の改善のため、乗合バスに限って年間を通した廃止に踏み切ったといいます。
■九州産交バス運行課 村山幸一課長
「長時間運転する時にかぶっていたので、軽くなって肩こりがなくなったとか、涼しく快適に運転できていますという声も多く頂いています」
5月で見納めとなった制帽。ネクタイを含めて廃止したことで、約350万円の経費削減に。さらに労働環境を良くすることで、乗務員不足の解消につなげる狙いもあります。
■九州産交バス運行課 村山幸一課長
「全国的に運転手不足が課題になっているので、なんとか熊本の公共交通機関を維持していくということで、今後も色々な新たな取り組みを検討します」