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【全国初】『交通サービス革命』アプリで九州全体の交通機関の経路・予約・決済可能 8月から開始

2024年6月4日 18:57
【全国初】『交通サービス革命』アプリで九州全体の交通機関の経路・予約・決済可能 8月から開始

“九州全体”で公共交通の利用促進や観光振興を目指そうと、今年の夏から全国初の新たなサービスが始まります。市電やタクシー、バス。それぞれの交通機関ごとに予約や支払いをする社会が、九州から変わるかもしれません。

■九州経済連合会(西日本鉄道会長) 倉富純男会長
「各県で進んでいたMaaS(マース)の取り組み、これがこの夏、九州一体となった 九州MaaSへと進化します」

4日、熊本市で九州・山口の各県知事や経済団体などが出席した九州地域戦略会議が開かれ、今年8月1日から新サービス「九州MaaS」を始めると発表しました。

MaaSとは“Mobility as a Service”の頭文字で、目的地まで様々な交通機関を組み合わせた移動経路や時刻の検索、予約、決済まで一括で行うサービスです。

「九州MaaS」は官民一体となって取り組むもので、九州各県の自治体や航空、鉄道各社、フェリーといった交通事業者など参画する企業などはあわせて80を超えます。

新たなサービスは8月1日から始まり、スマートフォンの専用アプリ「my route」に目的地を入力すれば、九州各県の交通機関を使った移動経路や時刻の検索のほか、アプリ内で料金の決済が可能になります。

対象エリアは沖縄を除く九州各県で、移動を円滑にすることで、住民や観光客の公共交通の利用促進や観光振興を図るのが狙いです。この規模のMaaSの取り組みは全国で初めてだということです。

■九州経済連合会(西日本鉄道会長) 倉富純男会長
「九州MaaSの挑戦は、九州の交通の利便性と持続可能性の向上に向け、大きなインパクトと明るい未来をもたらすものであると確信しております」

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
「九州MaaS」の仕組みをもう一度みていきましょう。九州地方の鉄道やバス、タクシーなど、それぞれの交通手段を一つのサービスにまとめ、検索・予約・決済を一括して行えるのがポイントです。

(畑中香保里キャスター)
予約や決済までできるのが便利ですね。

(緒方キャスター)
交通事業者が乗客を取り合うのではなく、1つのアプリで最適な交通手段を提供するわけですね。
この取り組みの未来について、公共交通に詳しい名古屋大学大学院の加藤博和教授は、「例えば外出先で食べたいこと、したいことを検索して、交通手段とともに、各社の特典などが集まるものになれば、九州の観光が各段に面白くなる」と期待を寄せています。
「九州MaaS」、さらに可能性を秘めていそうです。