｢日本経済の安全保障に大きな前進｣TSMC第2工場も熊本に トヨタも出資し年内着工
TSMCは日本初の工場を菊陽町に建設し、今年中の生産開始を目指しています。熊本県内に建設する第2工場は今年中に着工し、2027年末までの生産開始を目指します。
TSMCの子会社で第2工場を運営するJASMには、TSMCやソニーグループ、デンソーに加え、トヨタ自動車が新たに出資するほか、日本政府からの強力な支援を受ける前提で検討しているとしています。第1工場もあわせた総投資額は約3兆円の見込みです。
TSMCの工場建設をめぐって熊本県は道路整備や排水処理施設の整備など今後10年間でおよそ1140億円が必要になると試算していて、政府は複数年にわたる県への財政支援を約束しています。
第2工場が熊本に建設されることについて熊本県の蒲島郁夫知事は、7日の記者会見で歴史的決定だと述べました。
■熊本県 蒲島郁夫知事
「新生シリコンアイランド九州の実現と日本経済の安全保障の一翼を担うという目標に向けて、大変大きな前進となる歴史的決定だと思います」
また、第2工場の建設が早期に決定したことについて蒲島知事は、｢第1工場の建設が順調に進んだことや、周辺地域の整備、渋滞解消対策について、国から資金面の約束を取りつけたことなどが高く評価されたのではないか｣と話しました。
