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【見納めへ「点検よし」】100年前と同じ手順で…"SL人吉"点検作業を公開

2024年3月8日 17:56
【見納めへ「点検よし」】100年前と同じ手順で…"SL人吉"点検作業を公開

3月23日に営業運転を終了する「SL人吉」。
ラストランが近づく中、日常の点検の様子が公開されました。

8日、熊本市の熊本車両センターで報道陣に公開されたのは、SL人吉の運行日の朝に必ず行われる点検作業です。
製造から102年を迎え、老朽化のため3月24日にラストランを迎える「SL人吉」こと「SL58654号機」。
4年前の熊本豪雨で肥薩線が被災してからは熊本と鳥栖の間を走っています。

車体の周りを機関士がハンマーで叩きながら部品の異常や油の量を確認する「打音点検」や…。走行に必要な蒸気圧を作るため、蒸気の出方を確認する「蒸気確認」など。100年前から変わらない手順で30分ほどかけてていねいに行われます。

■JR九州・岡部恭教機関士
「いいですよ。息づかいがとてもいい状態だと思います。その日のお客様の笑顔が見られますようにしっかりと点検しています」

点検後は重機を使って燃料の石炭や水を積み込みます。その量は約5トン。
最後に出発する熊本駅の方向に車体を向ければ、作業完了です。

■吉田 佳記者
「転車台で車体の向きを変えたSL人吉。きょうも丁寧な点検作業で発車に向け準備は万端のようです」

■JR九州・新屋敷元気機関助士
「ハチロク(愛称)がみなさんの笑顔を運べるように。さみしくはなりますが最後まで頑張りたい」

最後まで乗客に笑顔と安全を。100年前と同じ丁寧な作業がラストランまで続きます。

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