教育の情報化を推進 学校でのタブレット端末活用状況を報告 熊本市教委の委員会
熊本市教育委員会が設置した教育の情報化を深めることを目的にした委員会が28日、開かれ、学校でのタブレット端末の活用状況などが報告されました。
熊本市では、2018年度からひとり1台のタブレット端末配備が進められていて、全国的にも先進都市として知られています。熊本市教育委員会は、タブレット端末の活用方法や、教育の情報化の推進を目的に「熊本市教育の情報化検討委員会」を設置しています。
28日の会議では、タブレット端末の活用実態調査の結果が報告されました。美術では「よく使う」という回答が40%だったのに対し、数学では10%未満など、教科の特性によって活用方法が異なることが分かったということです。
会議ではまた、文部科学省から生成AIパイロット校に指定されている北区の北部中学校で、文章などを自動で生成するChatGPTを授業で活用した実践例が紹介されました。2年生の歴史の授業で、教師が提示したテーマについて生徒が自分の考えや判断とChatGPTの意見を活用しながら仮説・検証を繰り返して、歴史的な見方や考え方を育んだということです。
熊本市教育委員会は、今後もさらなる情報化に向けて踏み込んだ調査を行っていきたいとしています。