「シェアサイクルの利用者増を」 高校生が制作した動画が映画館で特別上映
映画館で上映された熊本市の高校生がつくったPR動画が映画館で上映されました。観た人も大好評というその内容とは?
2月21日、熊本市のサクラマチクマモトにある映画館に集まったのは千原台高校の3年生5人。映画を見に来たわけではありません。目的は…。
■生徒
「インタビューの声かけ練習です」
「課題研究の授業のアンケートに来ました」
授業で制作した動画が映画館で上映されることになったのです。
去年10月。生徒が撮影していたのは、熊本市で利用が広がるシェアサイクル「チャリチャリ」です。千原台高校で毎年行われている課題研究の授業。生徒自らがテーマや課題を設定し、解決に向けて活動します。その授業で生徒が取り組んだのが「チャリチャリの利用者増加」。シェアサイクルのことを広く知ってもらおうと、PR動画を作ることにしたのです。
■生徒
「やっぱりスマホで撮影するとブレとかがあるので、ちゃんと固定するのが難しいです」
「タイミングを合わせて撮るのが難しかったです」
約半年かけて完成した動画。卒業生や教師が出演し、手軽に利用できることをアピール。生活スタイルに合わせた使い方も紹介しました。
完成した動画は、チャリチャリの運営会社や熊本市にも大好評です。
■チャリチャリを運営するneuet 家本賢太郎代表取締役
「私から申し上げたいのは感謝の気持ちです。本当に素敵なクリエイティブで、私たちが持っていた今までの視点とは違う新しい視点を気づかせていただきました」
この動画を一般の人にも広く見てもらおうと、学校が映画館に依頼して、1週間限定で本編前の予告とともに上映されることになりました。
大きなスクリーンで動画を見た人は…。
■動画を見た人
「ハイクオリティーだった。いいと思います。コンパクトにまとまっていて、なおかつ必要な情報が入っているという感じで。あれだったら長編もいけるんじゃないですか」
■動画を制作した生徒
「ショート動画でもあんなに頑張って作ったので、長編を希望される方がいてとってもうれしいです。見ていただいて、しっかりと伝わったことが感じられて、とても良かったです」
高校生のアイデアから生まれた課題解決の取り組み。動画は千原台高校の公式SNSやYouTubeで配信されています。