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子どもの実態に配慮したカリキュラム「学びの多様化学校」天草に開校の動き

2023年12月12日 18:23
子どもの実態に配慮したカリキュラム「学びの多様化学校」天草に開校の動き

これまで不登校などの子どもたちを専門に受け入れる小中高校は「不登校特例校」と呼ばれていました。しかし、文部科学省が子どもたちの目線に立った名前にしようと公募して、今年8月に新たな呼び方を決めました。それは「学びの多様化学校」。熊本県内初となるこの学校を天草市に開校しようという動きが進んでいます。

天草市に「学びの多様化学校」開校の手続きを進めているのは、県内でフリースクールを運営する熊本私学教育支援事業団です。事業団は、今年8月に天草市天草町に開校した「熊本学習支援センター天草下田南校」を私立中学校に移行して、文科省の「学びの多様化学校」として2025年春の開校を目指しています。

フリースクールは各学校の方針によって様々な活動内容で運営される一方、学びの多様化学校は法律で制度化された学校のため、小学校や中学校の課程を修了できるのが大きな違いです。

学びの多様化学校は、不登校の子どもなどそれぞれの実態に配慮したカリキュラムで授業を行うもので、今年4月時点で全国に24校、九州では鹿児島に1校設置されています。

■熊本私学教育支援事業団 仙波達哉代表理事
「不登校特例校になれば柔軟なカリキュラムができる。基本的な学習は当然学校と同じようにやるが、それ以外に才能を伸ばせるような体験を通して開花させていくというのが今、求められていると思う。色々な体験ができるように体制を整えたい」

事業団は11月、県に法人設立と学校設置に関する事業計画書を提出し、学びの多様化学校指定に向けた文科省への申請も準備しているということです。想定する定員は1学年30人で、寮を整備し、県内外から生徒を募集する方針です。